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パリと四人の魔術師 (マジック・ツリーハウス 21) [ファンタジー]

読み聞かせ時間 大人が読んで17分
ウケ度 夕方から夜のパリって設定がいいなあ
印象度 パリの様子がなんだかおしゃれで雰囲気あってよかった。あらすじと無関係だから内容にかけないけどね。


マジックツリーハウスシリーズの21冊目

今回も1巻まるまる一つのお話。万国博覧会のパリが舞台。

最初に折り畳みで、これまで刊行された本の冒険の舞台と表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。今回は19世紀末の街の子の服装。

マジックツリーハウスでその時代にいくと、自動的にふさわしい服装にチェンジするから。



アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

モーガンが二人に魔法を使った冒険をさせたらどうかという提案をしたため、

マーリンの提案で、二人に魔法を使って冒険させるテストをする4つの冒険と魔法の本が用意された。

魔法の本にはテディとキャスリーンが用意した10個の魔法が書いてあるが、一度使うと使えなくなってしまう。

前回は、黄金時代のバクダッドでカリフが知恵を世界に広めるのを手伝った。

今回は万国博覧会でにぎわうパリに向かう。


夏の夕方、ジャックが涼しいところで本を読もうとポーチに出ると、アイスクリーム屋さんが通って行った。

アニーがママからアイスクリームのお金をもらったとでてくるので、二人はアイスクリームカーを追いかける。

途中で森の側を通りかかると、虫の声がまったく聞こえない。

不審に思った二人が森に行ってみると、マジック・ツリーハウスが戻ってきていた。

中には「1889年 パリ万国博覧会 ガイドブック」という本と、マーリンからの手紙があった。

今回は詩ではなく手紙で、パリの万国博覧会の会場で4人の新時代の魔術師をみつけ、

悪の魔法使いの先回りをして、4人の新時代の魔術師の秘密を聞きだすように書いてあった。

ジャックとアニーは、友達の魔法使い見習いのテディと妖精のキャスリーンが作ってくれた「魔法の書」をもって旅立つ。

魔法の書に使える呪文はあと5つである。

着いたのは夕方のパリの公園の木の上。窓からエッフェル塔とセーヌ川が見える。エッフェル塔は万国博覧会のためにたてられたもので、そこが会場になっている。

今回はアニーのスカートの中に、この時代のお金もちゃんと入っていて、二人はそのお金で入場券や、会場の中を回る列車に乗ったりする。

ベネチアのカーニバルのようにいろんな国のひとたちが行きかう中を二人は会場に向かう。

4人の新時代の魔術師は
音の魔術師・・・アレグザンダー・グレアム・ベル
光の魔術師・・・トマス・アルバ・エジソン
戦う魔術師・・・ルイ・パスツール(目に見えない細菌と戦う)
鉄の魔術師・・・エッフェル塔をたてたギュスターブ・エッフェル
のことだった。

まず音の魔術師をみつけた二人だが、すでに招待状をうけとって出かけたという。

招待状を届けに来たのは黒マントの男だと聞いた二人は後をおって「機械館」にでかけ、
そこでエジソンが光の魔術師だと知る。

しかし、またしても黒マントの男が先回りしていて、エジソンはでかけたという。

黒マントの男がパスツール研究所の道をきいたというので、二人も馬車で研究所に向かう。

研究所は閉まっていたが、必死でドアをたたくと当直の老人がでてきて、パスツールの研究について教えてくれた。
そこで二人はパスツールが戦う魔術師だと知る。

パスツールが10時にエッフェル塔にいかねばならないといっていたというので、二人は引き返すが時間がない。

そこに二人乗り自転車に乗った男女が通りかかり自転車を貸してくれる。

2人は急いでエッフェル塔に向かうが道に迷ってしまう。そこで「風になる魔法」を使い、自転車で空を飛んでエッフェル塔に向かう。

なんとか時間についたが、人が帰りかけている、今日の博覧会は終わったのだ。

2人は守衛からエッフェル塔の第3展望台で個人的なパーティがひらかれていることを聞くが、エレベータは運転を終了していたので、歩いて塔を登る。

なんとかたどり着いてみると4人の新時代の魔術師たちがエッフェルの誘いでパーティをしていた。

2人は悪の魔法使いが狙っているので、4人の秘密を知りたいと頼む。

エッフェルは笑いながら「挑戦する心、仕事への情熱、そして責任感」と答え

パスツールは「チャンスは準部のできている人にこそ味方する」

エジソンは「天才は1パーセントのひらめきと99パーセントの努力である」

ベルは「一つの扉が閉まっても、また別の扉がひらく」

と教えてくれた。

そのときドアをたたく音がして、扉が開くと金色のもやが立ち込めた。

ジャックは悪の魔法使いが現れたときのために、目の前のものを消す呪文をアニーと暗記していたのでそれを唱えようとするが、アニーが後半の呪文をとなえない。4人の新時代の魔術師は石のように動かなくなっている。

実は悪の魔法使いを名乗っていたのは、マーリンで4人の新時代の魔術師と二人をあわせたくて、悪の魔法使いをでっちあげたのだと告白する。アニーは入ってきたのがマーリンだと気が付いて呪文をとなえなかったのだ。

しかし、一度いいかけた呪文は最後までいわなければならないので、マーリンは二人の呪文でキャメロットに帰ることにする。

マーリンが帰ると4人はもとに戻り、ドアが開いたのは風のいたずらだったことになった。

みなですばらしいパリの夜景をみながら、未来の話をしているとアニーがいろいろしゃべりだしたので、ジャックはあわてて「帰らないと」という。

4人に見送られて階段をおり、マジックツリーハウスに戻った二人はフロッグクリークへと帰るのだった。

帰ってから二人は自転車を貸してくれた男女がテディとキャスリーンだったのではないかと気が付いた。

そのときアイスクリーム屋さんの鈴の音が聞こえた。

アニーがお金をだしてみると、少しもへっていなかったので、二人は公園に向かってかけだした。



パリと四人の魔術師 (マジック・ツリーハウス 21)

パリと四人の魔術師 (マジック・ツリーハウス 21)

  • 作者: メアリー・ポープ・オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/11/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20) [ファンタジー]

読み聞かせ時間 大人が読んで17分
ウケ度 最後のじゅうたんはなかなかよいのでは
印象度 おもしろかったです。

マジックツリーハウスシリーズの20冊目

今回も1巻まるまる一つのお話。今回は黄金時代のバクダッド。

最初に折り畳みで、これまで刊行された本の冒険の舞台と表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。今回はアリババみたいな服装。

マジックツリーハウスでその時代にいくと、自動的にふさわしい服装にチェンジするから。



アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

モーガンが二人に魔法を使った冒険をさせたらどうかという提案をしたため、

マーリンの提案で、二人に魔法を使って冒険させるテストをする4つの冒険と魔法の本が用意された。

魔法の本にはテディとキャスリーンが用意した10個の魔法が書いてあるが、一度使うと使えなくなってしまう。

前回は、260年前のベネチアで町が水没するのを防いだ。

今回は黄金時代のバクダッドに向かう。


ジャックが計算問題の宿題をやっているとアニーがやってきて、予感がして森に行くとツリーハウスがあったという。

さっそく二人が森にやってくると、ツリーハウスがあり、中にはマーリンの手紙と、

「黄金時代のバクダッド」という本があった。

バクダットにいって詩に従ってカリフを助けよとあった。
今回の手がかりの詩には
「砂漠の船に乗って 星空の下を進め 砂煙の中を朝日に向かえ
 ドームの上に すべてを見守る馬がいる 3つの門をこえて その馬を見つけよ
 小鳥がさえずる 木のある部屋で 古き友と、新しき友に会え
 世の中には 驚くことが たくさんあることを 学ぶであろう
 その後 月が昇る前にツリーハウスへ戻れ」
任務を成し遂げるには、謙虚になることと、魔法を慎重に使うこと。
とあった。

2人が着いたのは砂漠の真ん中のヤシの木の上、

本で調べると、7世紀から1258年まで現在のイラクを中心にとした広い地域に
イスラム教を信じるアラブ人の帝国があり、指導者はカリフとよぼれ絶対的権力をもっていた。
首都バクダッドは当時世界でいちばん繁栄した都市だったとある。

2人はカリフに会いに行こうとするが、誰もいないし方角もわからない。
そこで、「助っ人を呼び寄せる魔法」をつかうことにする。
呪文を唱えると、猛烈な砂嵐がおこり、その後十頭以上のラクダをつれた隊商があらわれた。
彼らの隊長マームーンと交渉し、バクダッドに連れて行ってもらえることになった。
2人はナツメヤシの実をあつめたり、ラクダが棘のある木も食べれることなどを教わった。
また、ラクダが砂漠の船と呼ばれていることも教わった。
ラクダをあてがってもらうとアニーはすっかり仲良くなり、ジャックは恐る恐る乗った。
しばらくいくと盗賊がおそってきた。
マームーンは大切な宝物だと箱を二人に託し、自分は盗賊にむかっていった。
2人が逃げ切ったと思ったとき、マームーンが追い付いてきて、礼をいって3人でバクダッドに向かうことになった、
このとき朝日に向かって進むことになる。

もう少しでバクダッドというところで砂嵐に襲われ、ジャックは宝の箱をおいかけて、2人とはぐれる。
アニーはすぐに見つかったが、マームーンはみつからなかった。
宝の箱は壊れてしまい、中にはマームーンがギリシャから持ち帰った「アリストテレス論文集」があった。
困った二人は、マームーンを探しながらバクダッドまでいって、もしみつからなかったら
本はカリフに届けて、役立ててもらうことにして出発した。

2人は本を読んで、当時のバクダッドがいかに大きな商業地で、
その中にいろんな人々がすんでいたことなどを読み、それを目の当たりにしながら
3つの門をくぐり、カリフのいる馬の乗っているドームに近づく。

宮殿の外の厩でアニーは巻き毛の男の子に呼び止められボール遊びに参加する。
ジャックが止めてもきかなかった。
アニーがカリフに会いに行くといって、男の子たちといいあらそいになっている間に、
ラクダが貴重な本をたべてしまう。
2人は「とても治せないものを直す魔法」を使って本を元に戻す。

そこにベールをかぶった女の子が現れて宮殿のカリフのところにつれていってくれる。
これはキャスリーンの変装らしかった。
中にはもう一人男の子がいて、手伝ってくれたが、こちらは魔法使い見習いのテディらしかった。
もっともジャックとアニーは後で気が付くのだが。

2人が連れて行かれたのは小鳥がさえずる木のある部屋で待つように言われ、
いいというまで口をきかないようにして頭をさげているようにいわれる。
2人が立ち去ると男性が現れ、二人にどうやってはいったのかきく、
2人はカリフに本を届けて役立ててもらおうと来たのだという。
男の人は褒美がほしいのだろうと、ルビーなどをあげようというが、二人は断る。
ここで男の人が正体をあかす。
実はマームーンで、その正体はカリフ。
アリストテレスの論文集がダマスカスにあるときいて、どうしても欲しいと身分を隠して受け取りにいったのだ。
ジャックとアニーが本を大事にして、知恵を愛する心があることを認めて、
「知恵の館」に招待してくれるという。

カリフの乗り物で「知恵の館」となずけられた建物にいくと、
そこは世界各地から集めた書物を研究したり、翻訳したり書き写して、図書館に届けたりしているのだという。
アル・フワーリズミーという数学者が新しい計算方法(現代の方法)を考えたこと。
アラビア数字の起源、0の概念がインドで発見されたことなどが語られる。
キンディという科学者兼思想家の考えで、知識はひろめて世界の人のものにしなければ、
世界は賢くならないという考えに賛同して、知恵を広めることをしているのだという。
2人は「アラビアン・ナイト」を見つけて喜ぶ。

マームーンが仕事に戻ると、2人は日が暮れかけていることに気が付いた。
詩のとおりなら、月が昇る前にツリーハウスにもどらなければならない。
2人は「空を飛ぶ魔法」を唱えることにする。
すると、じゅうたんが空を飛んで二人をツリーハウスにつれていってくれた。
そしてマーリンの手紙にあった、フロッグクリークの文字を指さして「ここへいきたい」と唱え、
現代に戻る。

家に戻る途中、二人はようやく宮殿で助けてくれたのがテディとキャスリーンではないかと気が付くのだった。
そして明日図書館でアリストテレスの本を探そうといいながら家に戻るのだった。


アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20)

アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20)

  • 作者: メアリー・ポープ・オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/06/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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ベネチアと金のライオン (マジック・ツリーハウス 19) [ファンタジー]

読み聞かせ時間 大人が読んで20分
ウケ度 現実世界のはずなのにファンタジーがいっぱいだった。
印象度 ベネチアの解説がおもしろかった。取材にいったのかな?


マジックツリーハウスシリーズの19冊目

今回も1巻まるまる一つのお話。今回は260年前の水の都ベネチア。ただしちょっと魔法テイストはいっている。

最初に折り畳みで、これまで刊行された本の冒険の舞台と表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。

マジックツリーハウスでその時代にいくと、自動的にふさわしい服装にチェンジするから。



アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

前回、キャメロットでマーリンの杖を取り戻した二人。

今回は、マーリンの提案で、二人に魔法を使って冒険させるテストをするため、

テディとキャスリーンが作った魔法の書をもって260年前のベネチアに向かう。


テディとキャスリーンの夢をみたジャックが起きると、アニーも同じ夢をみたといい、

二人はマジックツリーハウスに向かう。やはりツリーハウスは戻ってきていて、テディとキャスリーンがまっていた。

二人によると前回ジャックとアニーの家にいこうとしてジドドウシャに邪魔されたので、今回は夢で呼び出したという。

そして、モーガンの提案で、ジャックとアニーに魔法を使った冒険ができるかテストするため、

二人が作った魔法の書をもって冒険にいってほしいという。テディとキャスリーンはついていけないともいう。

魔法の書には「空を飛ぶ魔法、かたい金属をやわらかくする魔法」など10個の魔法がのっていた。

ただし、一度しか使えない。10個で4つの冒険をしなければならないという。

そしてモーガンから預かった行先の本だといって「水の都ベンチア」という本を渡す。

マーリンから預かった任務の手紙も渡す。

そして、魔法は、魔法でなければ解決できない時に使ってね。と言い残して、

テディとキャスリーンはモーガンが貸してくれたという美しい指輪でキャメロットへ帰っていった。


ベネチアについてみると二人はピエロの格好をしていた。

あとでわかったが、カーニバルのお祭りの日だったのだ。

マーリンの手紙によると、「ラグーナの貴婦人」に危機がせまっている。

それをくい止められるのは、海を支配する絶大な力の持ち主である。

詩に従って、そのものに会いにいき、「ラグーナの貴婦人」を救えとある。

詩の内容は

黒雲の下 水があふれるとき
「ラグーナの貴婦人」をたずねよ
画家ティエポロを見付ければ
最初の謎が解ける
真夜中にふたりの男が時を告げたら
彼らの塔の頂上へといそげ
さすれば草原の王者が空を走り
ふたりを「海の支配者」のもとへと連れて行く
黄金の天使が行く道を示さん
夜は海への道 朝にはふるさとへの道を

であった、そして、任務をなしとげるのに辛抱強さと少しの魔法が必要とあった。

二人にはまったくわからなかったが、外にいたゴンドラにのせてもらい広場にのせていってもらう。

降りるとき、大潮で風がつよいので気をつけてといわれる。

みると運河の水が歩道にあふれているし、遠くで雷がなっている。

広場には人が大勢いるが、どれが「ラグーナの貴婦人」かわからないので、

二人は最初を飛ばして画家ティエポロに会いに行くことにする。

人に聞くと、家はわかったが、今はミラノにいっているという。

そこで「海を支配する絶大なる力の持ち主」を探すことにすると、

それは総督だろうといわれ、総督の館に侵入すると、衛兵にみつかり、牢獄にいれられてしまう。

ネズミに襲われそうになった二人は「金属をやわらかくする魔法」を使って鉄格子をまげて脱出。

衛兵においかけられながら広場に戻り、やはりティエポロをたずねることにする。

あちこちで水があふれいるが、街の人たちは、水があふれているのは本土の山に大雨が降って増水したからだと

あわてる気配もない。

サン・フェリーチェ教会の近くで子犬を連れた老人に会う。

老人はティエポロの家を教えてくれたが、今はいないはずだという。

ジャックが街の鐘の回数が、ちがう理由をきくと、永遠の都に時間は関係ないといわれる。

これでは真夜中もわからないと怒り出すジャックをアニーがなだめていると、

誰もいないはずのティエポロの家に明かりがつく、

中で絵を描いていたのはティエポロの息子で、

絶大なる海の支配者はネプチューン、ラグーナの貴婦人はベネチアのことだと教えてくれる。

二人は自分たちが救うのはベネチアだと気が付き、本を調べると、

いつもは水はすぐに引くのだが、4つの条件がそろうと大洪水になるという。

それは、大潮、強い南風、本土の川の増水、海上での嵐、どれもそろっている。

洪水を止めるには、海神ネプチューンの力をかりないといけない。

二人は広場に戻り、正確な時間をしろうとするが、サン・マルコ広場に集まった人々は、

花火に夢中で話をきいてくれない。

そのときアニーが広場の時計塔の鐘をたたく二人の男にきがつく。

再び衛兵にみつかり、逃げながら時計塔に登った二人は、

本で読んだベネチアのシンボル翼のあるライオンの像を「石に命を吹き込む魔法」で動かして

ネプチューンのところを目指す。そのときジャックは広場に魔法の書を落としてしまった。

ライオンが方向がわからないようだったので、手紙にあるように鐘楼の前にある天使の形の風見をみつけ、

その指し示す方向に進む。

海上でライオンは再び旋回をはじめる。

ジャックはネプチューンは想像の中にしかいないとあきらめようとするが、

アニーは逆に想像して見えるようにしようという。

二人はティエポロの描いたネプチューンの姿を思い描くと、海中から絵の通りのネプチューンが現れ、

三つ又の矛で海中をさして、水を吸い込み、嵐を遠ざけた。

二人はベネチアに帰り、ライオンに別れを告げる。夜はすっかりあけていた。

天使の風見のさす方向へ帰ろうと広場を通ると、ゴミを片付ける人たちが魔法の書を片付けているのをみつけ、

取り戻すことができた。

ティエポロの息子にもあって、二人はネプチューンに会ったこと話す。

少年は二人を素晴らしい想像力の持ち主とほめて、これにベネチアのことを描いてくれとカンバスをくれる。

ジャックとアニーは、昨夜ゴンドラに乗せてくれた人たちをみかけ、ツリーハウスに送ってもらう。

ゴンドラを降りるときアニーは指輪に気が付き、ゴンドラに乗せてくれたのはテディとキャスリーンだとわかる。

しかし、声をかけるとゴンドラはいってしまった。

きっと遠くから二人を見守ってくれたのだと納得した二人はフロッグクリークに戻る。

ベネチアの本を置いて、魔法の書をもちかえることにする。

帰り道カンバスに描かれたベネチアの朝を眺めながら、ゴンドラやピエロのかっこうをした人、

二人の男の人が鐘をうっている時計塔などを描きこもうと話あうのだった。


ベネチアと金のライオン (マジック・ツリーハウス 19)

ベネチアと金のライオン (マジック・ツリーハウス 19)

  • 作者: メアリー・ポープ オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/02/13
  • メディア: 単行本



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ちびドラゴンのおくりもの [ファンタジー]

読み聞かせ時間 大人が読んで20分
ウケ度 おもしろかった
印象度 ラチとライオン思い出しだ。

ハンノーは、学校に入ったばかり、でも入学式の日にルートビヒが「デブソーセージ」といったので、
学校に行くのがいやになってしまいます。
ハンノーはおばあちゃんに甘やかされていて、毎日おやつをいっぱいもらうのでちょっと太っているのです。
運動も勉強もちょっと苦手です。
クラスのみんなもルートビヒが「デブソーセージ」というのを笑うので、友達もいませんでした。
ルートビヒが何をしても、相手のほうが強いし、友達も多いからとだまっていました。

学校の帰り道、公園のベンチで地面に落書きしていると、絵がうごきだします。
現れたのは小さなくらいあたまに赤い舌、鼻から黒いかむりがでているうろこにおおわれた小さなドラゴンでした。
ドラゴンは、翼がちいさくて頭が一つしかないので、ドラゴン学校でいじめられるから逃げてきたといいます。
泊めてくれと頼まれたハンノーはドラゴンをランドセルにいれて家に帰ります。

家ではおばあちゃんが大きな板チョコを1枚くれました。
ハンノーがチョコをもって部屋へ入ると、ドラゴンがでてきて、暖炉の火をたべました。
ドラゴンは火を食べるのです。
ハンノーはチョコをすすめました、ドラゴンはちょっぴり火に投げ入れてくれと頼み、
チョコレートの火を食べると、こんなおいしい火を食べたのははじめてだというのでした。
結局その日、ドラゴンはハンノーのチョコをすべて食べてしましました。

ハンノーがおばあちゃんは毎日おやつをくれるからいいやというと、
ドラゴンは毎日チョコレートの火が食べられると喜んで踊りだす。
音楽なしで踊るドラゴンのためにハンノーが歌をつくって歌ってあげると、
ドラゴンはハンノーの歌がうまいとほめる。
ハンノーはルートビヒがへたくそというので、自分はへたなんだといいますが、
ドラゴンはルートビヒが耳が悪いんだといって、一緒に踊ろうと誘います。
ハンノーは太っているので無理だといいますが、ドラゴンはそんなに歌がうまいのに踊れないわけがないと
説得して、二人は楽しく踊りだします。
ドラゴンは「歌を歌えるドラゴンなんてぼくだけだ」と大喜びです。

ドラゴンは翌日ランドセルに入って学校にいきます。
いつものようにルートビヒがつきとばしてくると、ドラゴンは「やっつけちゃえ」といいますが、
ハンノーには勇気がありません。
そのことが気になって授業にも集中できません。
ドラゴンは僕のクラスにはいじわるばかりするやつがいて、自分もやりかえせなかったといいます。
そして、ルートビヒは、ハンノーが歌がうまいって気が付かないくらいバカなんだから、
本当は弱いのかもしれない、一度やりかえしみろ、自分もドラゴンの国に帰ったらやってみるといいます。
そのあとハンノーはルートビヒに反撃してみると、ルートビヒはしりもちをついてしまいます。
クラスのみんなもルートビヒの味方をするどころか、笑うだけ。
スージーは「いつも意地悪するからだ」といいます。ルートビヒはおとなしく席にもどってしまいました。

家に帰りちびドラゴンはチョコレートの火を食べてご機嫌です。
ハンノーは宿題の書き取りをしますがうまくできなくて、お母さんにもう一度やるようにいわれます。
そこにちびドラゴンがやってきて、何をしているのか聞きます。
ハンノーが字の書き方を教えてあげると、大喜びでハンノーがうまいといって、もっと教えてくれといいます。
二人は一緒にかいているうちにハンノーはすっかり上手にかけるようになって、お母さんにほめられました。

ある日ふたりがベッドに腰掛けて、ドラゴンの国のことを話していると、
ハンノーのおばあちゃんがバターケーキをもってきてくれました。
ドラゴンが欲しがるのでハンノーは半分火に入れてたべさせてあげました。
ドラゴンは火祭りのとき、火吹き競争をするけど、自分はいつもビリだと話します。
ハンノーもでんぐりがえしができないといいます。ルートビヒは10回できるのに、自分は1回もできないのです。
ドラゴンは「でんぐりがえし」を知りたがったので、ハンノーがやってみせると、
ドラゴンは大喜びでマネします。
こうして二人はでんぐり返しをくりかえしているうちに、ハンノーは続けて4回もでんぐり返しができるようになってしまいました。

ある日ハンノーは色鉛筆をもらいました。
ちびドラゴンは何につかうか知りたがるので、絵を描くのに使うと教えると、
僕も絵がかけるようになりたいから教えてくれてと頼まれます。
ハンノーはルートビヒがヘタクソっていうから、自分は絵がヘタなんだ、だから教えられない断りますが、
ちびドラゴンは壁に貼ってあるハンノーの絵をほめて、教えてくれとせがみます。
そうしてお互いを書いているうちに、二人はすっかり絵が上手になりました。
ドラゴンは絵がかけるようになったと大喜びです。

二人が庭でおにごっこをしています。
ちびドラゴンはすばしこいので、なかなかつかまりません。
でも、そのうちハンノーが早くなってしまいました。
ちびドラゴンが付かれてリンゴの木の下にすわりこむと、ハンノーもそうしました。
ちびドラゴンがリンゴの木のてっぺんからの眺めはいいだろうといいだしますが、
ハンノーは木登りができないので、家に入ろうとします。
ちびドラゴンは、ルートビヒがそういったんだろうけど、本気にしちゃだめだといって、登ろうと誘います。
ハンノーがやってみると、うまくいって二人はてっぺんまで登ることができました。
庭がみわたせいい気分でしたが、おり方がわかりません。
ちびドラゴンが、もうチョコレートの火を食べられないと泣くので、ハンノーはちびドラゴンをポケットにいれて
降りようとしてみます。そこにお父さんが帰ってきてアドバイスしてくれたので、ようやく降りることができました。
ちびドラゴンは泣いたことも忘れて「木登りおもしろかった」といいます。

ある日ちびドラゴンは本がよめるようになりたいと言い出します。
ハンノーは一ページ読むのに1時間もかかるからやめようといいますが、
ちびドラゴンはおばあちゃんが読んでくれるお話の本をもってきてハンノーに聞きながら読み出します。
ハンノーはちびドラゴンに教えているうちに30分で二ページも読んでしまいました。
ちびドラゴンはよろこんで歌をつくって歌いました。

春がやってきました。
お母さんは、もう暖炉の火をつけなくていいと喜んでいます。
ハンノーがちびドラゴンをランドセルにいれて学校にいくと、ルートビヒがいつものように
「デブソーセージ」といってからかってきました。
ハンノーが相手にしないでいると、さらに悪口をいってくるのでハンノーが言い返すと、
みんなが笑いだし、「もうハンノーはデブじゃないし、走るのが早くなった」といってくれます。
授業でもハンノーは本をすらすら読めるようになり、先生にもほめられました。
スージーは誕生日パーティに誘ってくれました。
ハンノーは学校が楽しくなりました。

帰り道公園のベンチで座るとちびドラゴンはハンノーの足元にねそべって
昨夜ドラゴンの国の夢をみて、でんぐり返しや歌をうたって、みんな驚いたといった。
今日は、何の火が食べれるかなあとちびドラゴンがいうので、
ハンノーは春がきたので暖炉に火が入らないし、
おばあちゃんは、ハンノーがおやつを火にいれているのに気が付いて、なにもくれないといっていると教えた。
ちびドラゴンはがっかりしてため息をついた。
そしてドラゴンの国にかえるという。
ハンノーは止めたが、ちびドラゴンは、自分はドラゴンだから帰らないといけないといっていってしまう。
ひとりで家に帰る途中、ハンノーはショーウィンドーの中にきれいな貝殻をみつけ、
スージーへのプレゼントはこれにしようと決めるのでした。


最後に作者のイリーナ・コルシェフから日本の子ども達へのメッセージがあった。

その後訳者のあとがき。ハンノーは自信を手に入れて、いろんなことを怖がらずできるようになったと解説していた。
それはドラゴンも同じだと。



ちびドラゴンのおくりもの

ちびドラゴンのおくりもの

  • 作者: イリーナ コルシュノフ
  • 出版社/メーカー: 国土社
  • 発売日: 1989/05
  • メディア: 単行本



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オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18)) [ファンタジー]

読み聞かせ時間 大人が読んで15分
ウケ度 なかなかおもしろかった。
印象度 ノルンたちがほっとする存在でよかったなあ。



マジックツリーハウスシリーズの18冊目

今回も1巻まるまる一つのお話。キャメロットで剣と魔法の世界を冒険する。

最初に折り畳みで、これまで刊行された本の冒険の舞台と表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。

マジックツリーハウスでその時代にいくと、自動的にふさわしい服装にチェンジするから。



アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

前回、魔法使いマーリンの頼みで夏至の夜に聖剣エクスカリバーを冬の魔法使いから取り戻した二人。

今回は、冬の魔法使いが取り上げたマーリン杖を取り戻すため、冬至の日に二人はキャメロットに向かう。


冬至の日、二人はクリスマスのツリーに飾るジンジャークッキーをつくっていた。

夏至の日にキャメロットへ行ったことを思い出した二人は外にいってみることにする。

森にいってみると通ったばかりの足跡があったのでつけていくと、

フードをかぶった二人がマジックツリーハウスに向かっていくところだった。

二人が声をかけると、なんとそれは以前一緒に冒険をした魔法使い見習いのテディと妖精シルキーのキャスリーンだった。

二人によると、テディがマーリンの部屋で二人にあてた手紙をみつけ、

届けようとやってきたが、森をでたところで赤い怪物にあって(車のこと)ツリーハウスに逃げ戻るところだったという。

手紙は小石にかいてあり、

「フロッグクリークのジャックとアニーへ
わたしの魔法の杖が盗まれてしまった。冬至の日に、<雲の向こうの国>を訪れ、
夕日に向かって進めば、杖が見つかるはずだ。わたしにかわって、杖を取り返してほしい。
さもないと、わたしたちは、二度と会えなくなるであろう。
マーリン」

と、あった。

ジャックはいつものマーリンのサインと違うことにことに気が付くが、

テディによると、マーリンもモーガンも姿が見えないという。

とりあえず杖を取り戻すために4人は<雲の向こうの国>に旅立つ。

ついたところは、シルキーの伝承通りの「荒涼とした白い氷の大地」だった。

寒さに耐えながら(シルキーのキャスリーンは平気だし、白い平原に生き物をさがすこともできる)進むと、

氷の宮殿につく。

氷の宮殿にいたのは「冬の魔法使い」で、マーリンの杖を盗んで、二人をだまして呼び出したのは自分だという。

そして、二人に自分の片目をとりもどして来いと命令した。

冬の魔法使いは、世界中の知恵と引き換えに片目を運命の三姉妹に差し出したが、

三人がくれた知恵の種はとうとう芽をださなかったのだという。

そして、いったん取引してしまうと、魔法の世界の住人にはそれを覆すことができない、

だから二人に取り返してくるようにいったのだ。

二人は反発しながらも、マーリンのために冒険に出発する。

冬の魔法使いは自分のそりと、風の紐(結び目を解くと風がふき、結ぶと止まる)を貸してくれる。

テディとキャスリーンも同行して運命の三姉妹の「ノルンの館」をめざす。

出発のとき白い二匹の狼に追いかけられるがなんとか振り切った。


運命の三姉妹の家はとても暖かく快適で、3人はとても友好的だった。

3姉妹は、冬の魔法使いの眼は巨人フロストにやろうと思ってその住処に置いてきたという。

フロストは通り道にあるいろいろなものをやたらと壊すので、

世界の美しいものが見えれば、やらなくなるだろうと思ったのだという。

しかし、フロストは眼に興味を示さず、魔女が置いた場所に眼はほってあるという。

フロストはうつろ山に住んでいるが、顔をみると凍りついてしまうという。

アニーはいろいろ教えてもらったお礼にと3姉妹が欲しがったマフラーを渡す。


帰ろうとしたとき、キャスリーンがタペストリーの質問をする。

するとそれは、冬の魔法使いが妹とささいなことで喧嘩をして、

妹が白鳥の娘の仲間になってしまい、二度と冬の魔法使いのところに帰らなかったため、

冬の魔法使いは意地悪な性格になってしまったところだと聞く。

アニーは冬の魔法使いが気の毒になる。

3姉妹は物語の結末は、あななたちが作るのだという。


ノルンの館をでると、やはり二人がいたのでは3姉妹の決めたことを無効にできないからと

テディとキャスリーンは別行動をとるという。

ジャックは不安だったが、夜明けまでに冬の魔法使いの宮殿で落ち合うと約束し別れる。

二人はうつろ山でフロストが留守の間に、氷の塊に入った眼をみつけ持ち出そうとする。

そのとき聞いたこともない音が岩穴に反響する。

二人はフロストが帰ってきたのだと思い、必死で顔を伏せてやりすごし、

音が少し収まってから、フロストが眠ったと判断して外にでようとする。

そのとき、また轟音がひびいて、二人は外に吹き飛ばされる。

気が付くとジャックは白いオオカミに雪からほりだされていた。

てっきり襲われるとおもったジャックはオオカミを追い払う、

アニーももう一匹のオオカミがそばにいたが、それも追い払う。

そして二人は風のそりで冬の魔法使いの宮殿に向かう。


まさに日が昇ろうとするとき、二人は冬の魔法使いに眼をとどけるが、

眼をいれても何もみえないと冬の魔法使いは怒りだす。

逃げ出そうとした二人は動きをとめられてしまった。

そのとき、テディとキャスリーンが白鳥の娘になっていた冬の魔法使いの妹を連れてくる。

すると冬の魔法使いの目から涙が流れ、目がみえるようになった。

そして二人にマーリンの杖を返してくれた。


二人が杖を使ってマーリンとモーガンを呼び出すと、二匹の白いオオカミがあらわれて

光とともにモーガンとマーリンになった。

なんと白いオオカミは二人を助けようとついてきたマーリンとモーガンだったのだ。


マーリンはいくら知識を学んでも心で理解しなければ知恵にならないと冬の魔法使いを諭し、

冬の魔法使いも納得する。

そして両者は和解するのだった。


マジックツリーハウスに向かうソリの中で、ジャックは巨人フロストは本当はいなくて、

岩を通り抜ける風の音が怪物と思われていたのだと聞く。

フロストが贈り物を受け取れなかったのはいなかったからなのだ。

ジャックは自分たちが冬の魔法使いが狼を敵だといったり、

ノルン達のいうことをうのみにしていたことに気が付く。

同時に、強風のとき顔をあげないようにという教えだったということも気が付く。

モーガンは「当時は一年を生まれ変わらせる力がある」といわれていることを教えてくれる。

冬の魔法使いが生まれ変われたのも冬至の力かもしれない。


マジックツリーハウスでジャックとアニーは皆と別れ、フロッグクリークに帰る。

ジャックは風の紐を持ってきてしまったことに気が付くが、紐をほどいてもなにもおきなかった。

家に戻るとノルンにあげたアニーのマフラーが家のポーチにかかっているのをみつける。

マフラーには二人と狼が織り込まれていた。

思わぬプレゼントにアニーは大喜びするが、ママに見られないように絵柄は服にいれるのだった。



オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18))

オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18))

  • 作者: メアリー・ポープ オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2006/11/14
  • メディア: 単行本




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