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オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18)) [ファンタジー]

読み聞かせ時間 大人が読んで15分
ウケ度 なかなかおもしろかった。
印象度 ノルンたちがほっとする存在でよかったなあ。



マジックツリーハウスシリーズの18冊目

今回も1巻まるまる一つのお話。キャメロットで剣と魔法の世界を冒険する。

最初に折り畳みで、これまで刊行された本の冒険の舞台と表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。

マジックツリーハウスでその時代にいくと、自動的にふさわしい服装にチェンジするから。



アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

前回、魔法使いマーリンの頼みで夏至の夜に聖剣エクスカリバーを冬の魔法使いから取り戻した二人。

今回は、冬の魔法使いが取り上げたマーリン杖を取り戻すため、冬至の日に二人はキャメロットに向かう。


冬至の日、二人はクリスマスのツリーに飾るジンジャークッキーをつくっていた。

夏至の日にキャメロットへ行ったことを思い出した二人は外にいってみることにする。

森にいってみると通ったばかりの足跡があったのでつけていくと、

フードをかぶった二人がマジックツリーハウスに向かっていくところだった。

二人が声をかけると、なんとそれは以前一緒に冒険をした魔法使い見習いのテディと妖精シルキーのキャスリーンだった。

二人によると、テディがマーリンの部屋で二人にあてた手紙をみつけ、

届けようとやってきたが、森をでたところで赤い怪物にあって(車のこと)ツリーハウスに逃げ戻るところだったという。

手紙は小石にかいてあり、

「フロッグクリークのジャックとアニーへ
わたしの魔法の杖が盗まれてしまった。冬至の日に、<雲の向こうの国>を訪れ、
夕日に向かって進めば、杖が見つかるはずだ。わたしにかわって、杖を取り返してほしい。
さもないと、わたしたちは、二度と会えなくなるであろう。
マーリン」

と、あった。

ジャックはいつものマーリンのサインと違うことにことに気が付くが、

テディによると、マーリンもモーガンも姿が見えないという。

とりあえず杖を取り戻すために4人は<雲の向こうの国>に旅立つ。

ついたところは、シルキーの伝承通りの「荒涼とした白い氷の大地」だった。

寒さに耐えながら(シルキーのキャスリーンは平気だし、白い平原に生き物をさがすこともできる)進むと、

氷の宮殿につく。

氷の宮殿にいたのは「冬の魔法使い」で、マーリンの杖を盗んで、二人をだまして呼び出したのは自分だという。

そして、二人に自分の片目をとりもどして来いと命令した。

冬の魔法使いは、世界中の知恵と引き換えに片目を運命の三姉妹に差し出したが、

三人がくれた知恵の種はとうとう芽をださなかったのだという。

そして、いったん取引してしまうと、魔法の世界の住人にはそれを覆すことができない、

だから二人に取り返してくるようにいったのだ。

二人は反発しながらも、マーリンのために冒険に出発する。

冬の魔法使いは自分のそりと、風の紐(結び目を解くと風がふき、結ぶと止まる)を貸してくれる。

テディとキャスリーンも同行して運命の三姉妹の「ノルンの館」をめざす。

出発のとき白い二匹の狼に追いかけられるがなんとか振り切った。


運命の三姉妹の家はとても暖かく快適で、3人はとても友好的だった。

3姉妹は、冬の魔法使いの眼は巨人フロストにやろうと思ってその住処に置いてきたという。

フロストは通り道にあるいろいろなものをやたらと壊すので、

世界の美しいものが見えれば、やらなくなるだろうと思ったのだという。

しかし、フロストは眼に興味を示さず、魔女が置いた場所に眼はほってあるという。

フロストはうつろ山に住んでいるが、顔をみると凍りついてしまうという。

アニーはいろいろ教えてもらったお礼にと3姉妹が欲しがったマフラーを渡す。


帰ろうとしたとき、キャスリーンがタペストリーの質問をする。

するとそれは、冬の魔法使いが妹とささいなことで喧嘩をして、

妹が白鳥の娘の仲間になってしまい、二度と冬の魔法使いのところに帰らなかったため、

冬の魔法使いは意地悪な性格になってしまったところだと聞く。

アニーは冬の魔法使いが気の毒になる。

3姉妹は物語の結末は、あななたちが作るのだという。


ノルンの館をでると、やはり二人がいたのでは3姉妹の決めたことを無効にできないからと

テディとキャスリーンは別行動をとるという。

ジャックは不安だったが、夜明けまでに冬の魔法使いの宮殿で落ち合うと約束し別れる。

二人はうつろ山でフロストが留守の間に、氷の塊に入った眼をみつけ持ち出そうとする。

そのとき聞いたこともない音が岩穴に反響する。

二人はフロストが帰ってきたのだと思い、必死で顔を伏せてやりすごし、

音が少し収まってから、フロストが眠ったと判断して外にでようとする。

そのとき、また轟音がひびいて、二人は外に吹き飛ばされる。

気が付くとジャックは白いオオカミに雪からほりだされていた。

てっきり襲われるとおもったジャックはオオカミを追い払う、

アニーももう一匹のオオカミがそばにいたが、それも追い払う。

そして二人は風のそりで冬の魔法使いの宮殿に向かう。


まさに日が昇ろうとするとき、二人は冬の魔法使いに眼をとどけるが、

眼をいれても何もみえないと冬の魔法使いは怒りだす。

逃げ出そうとした二人は動きをとめられてしまった。

そのとき、テディとキャスリーンが白鳥の娘になっていた冬の魔法使いの妹を連れてくる。

すると冬の魔法使いの目から涙が流れ、目がみえるようになった。

そして二人にマーリンの杖を返してくれた。


二人が杖を使ってマーリンとモーガンを呼び出すと、二匹の白いオオカミがあらわれて

光とともにモーガンとマーリンになった。

なんと白いオオカミは二人を助けようとついてきたマーリンとモーガンだったのだ。


マーリンはいくら知識を学んでも心で理解しなければ知恵にならないと冬の魔法使いを諭し、

冬の魔法使いも納得する。

そして両者は和解するのだった。


マジックツリーハウスに向かうソリの中で、ジャックは巨人フロストは本当はいなくて、

岩を通り抜ける風の音が怪物と思われていたのだと聞く。

フロストが贈り物を受け取れなかったのはいなかったからなのだ。

ジャックは自分たちが冬の魔法使いが狼を敵だといったり、

ノルン達のいうことをうのみにしていたことに気が付く。

同時に、強風のとき顔をあげないようにという教えだったということも気が付く。

モーガンは「当時は一年を生まれ変わらせる力がある」といわれていることを教えてくれる。

冬の魔法使いが生まれ変われたのも冬至の力かもしれない。


マジックツリーハウスでジャックとアニーは皆と別れ、フロッグクリークに帰る。

ジャックは風の紐を持ってきてしまったことに気が付くが、紐をほどいてもなにもおきなかった。

家に戻るとノルンにあげたアニーのマフラーが家のポーチにかかっているのをみつける。

マフラーには二人と狼が織り込まれていた。

思わぬプレゼントにアニーは大喜びするが、ママに見られないように絵柄は服にいれるのだった。



オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18))

オオカミと氷の魔法使い (マジック・ツリーハウス (18))

  • 作者: メアリー・ポープ オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2006/11/14
  • メディア: 単行本




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