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アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20) [ファンタジー]

読み聞かせ時間 大人が読んで17分
ウケ度 最後のじゅうたんはなかなかよいのでは
印象度 おもしろかったです。

マジックツリーハウスシリーズの20冊目

今回も1巻まるまる一つのお話。今回は黄金時代のバクダッド。

最初に折り畳みで、これまで刊行された本の冒険の舞台と表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。今回はアリババみたいな服装。

マジックツリーハウスでその時代にいくと、自動的にふさわしい服装にチェンジするから。



アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

モーガンが二人に魔法を使った冒険をさせたらどうかという提案をしたため、

マーリンの提案で、二人に魔法を使って冒険させるテストをする4つの冒険と魔法の本が用意された。

魔法の本にはテディとキャスリーンが用意した10個の魔法が書いてあるが、一度使うと使えなくなってしまう。

前回は、260年前のベネチアで町が水没するのを防いだ。

今回は黄金時代のバクダッドに向かう。


ジャックが計算問題の宿題をやっているとアニーがやってきて、予感がして森に行くとツリーハウスがあったという。

さっそく二人が森にやってくると、ツリーハウスがあり、中にはマーリンの手紙と、

「黄金時代のバクダッド」という本があった。

バクダットにいって詩に従ってカリフを助けよとあった。
今回の手がかりの詩には
「砂漠の船に乗って 星空の下を進め 砂煙の中を朝日に向かえ
 ドームの上に すべてを見守る馬がいる 3つの門をこえて その馬を見つけよ
 小鳥がさえずる 木のある部屋で 古き友と、新しき友に会え
 世の中には 驚くことが たくさんあることを 学ぶであろう
 その後 月が昇る前にツリーハウスへ戻れ」
任務を成し遂げるには、謙虚になることと、魔法を慎重に使うこと。
とあった。

2人が着いたのは砂漠の真ん中のヤシの木の上、

本で調べると、7世紀から1258年まで現在のイラクを中心にとした広い地域に
イスラム教を信じるアラブ人の帝国があり、指導者はカリフとよぼれ絶対的権力をもっていた。
首都バクダッドは当時世界でいちばん繁栄した都市だったとある。

2人はカリフに会いに行こうとするが、誰もいないし方角もわからない。
そこで、「助っ人を呼び寄せる魔法」をつかうことにする。
呪文を唱えると、猛烈な砂嵐がおこり、その後十頭以上のラクダをつれた隊商があらわれた。
彼らの隊長マームーンと交渉し、バクダッドに連れて行ってもらえることになった。
2人はナツメヤシの実をあつめたり、ラクダが棘のある木も食べれることなどを教わった。
また、ラクダが砂漠の船と呼ばれていることも教わった。
ラクダをあてがってもらうとアニーはすっかり仲良くなり、ジャックは恐る恐る乗った。
しばらくいくと盗賊がおそってきた。
マームーンは大切な宝物だと箱を二人に託し、自分は盗賊にむかっていった。
2人が逃げ切ったと思ったとき、マームーンが追い付いてきて、礼をいって3人でバクダッドに向かうことになった、
このとき朝日に向かって進むことになる。

もう少しでバクダッドというところで砂嵐に襲われ、ジャックは宝の箱をおいかけて、2人とはぐれる。
アニーはすぐに見つかったが、マームーンはみつからなかった。
宝の箱は壊れてしまい、中にはマームーンがギリシャから持ち帰った「アリストテレス論文集」があった。
困った二人は、マームーンを探しながらバクダッドまでいって、もしみつからなかったら
本はカリフに届けて、役立ててもらうことにして出発した。

2人は本を読んで、当時のバクダッドがいかに大きな商業地で、
その中にいろんな人々がすんでいたことなどを読み、それを目の当たりにしながら
3つの門をくぐり、カリフのいる馬の乗っているドームに近づく。

宮殿の外の厩でアニーは巻き毛の男の子に呼び止められボール遊びに参加する。
ジャックが止めてもきかなかった。
アニーがカリフに会いに行くといって、男の子たちといいあらそいになっている間に、
ラクダが貴重な本をたべてしまう。
2人は「とても治せないものを直す魔法」を使って本を元に戻す。

そこにベールをかぶった女の子が現れて宮殿のカリフのところにつれていってくれる。
これはキャスリーンの変装らしかった。
中にはもう一人男の子がいて、手伝ってくれたが、こちらは魔法使い見習いのテディらしかった。
もっともジャックとアニーは後で気が付くのだが。

2人が連れて行かれたのは小鳥がさえずる木のある部屋で待つように言われ、
いいというまで口をきかないようにして頭をさげているようにいわれる。
2人が立ち去ると男性が現れ、二人にどうやってはいったのかきく、
2人はカリフに本を届けて役立ててもらおうと来たのだという。
男の人は褒美がほしいのだろうと、ルビーなどをあげようというが、二人は断る。
ここで男の人が正体をあかす。
実はマームーンで、その正体はカリフ。
アリストテレスの論文集がダマスカスにあるときいて、どうしても欲しいと身分を隠して受け取りにいったのだ。
ジャックとアニーが本を大事にして、知恵を愛する心があることを認めて、
「知恵の館」に招待してくれるという。

カリフの乗り物で「知恵の館」となずけられた建物にいくと、
そこは世界各地から集めた書物を研究したり、翻訳したり書き写して、図書館に届けたりしているのだという。
アル・フワーリズミーという数学者が新しい計算方法(現代の方法)を考えたこと。
アラビア数字の起源、0の概念がインドで発見されたことなどが語られる。
キンディという科学者兼思想家の考えで、知識はひろめて世界の人のものにしなければ、
世界は賢くならないという考えに賛同して、知恵を広めることをしているのだという。
2人は「アラビアン・ナイト」を見つけて喜ぶ。

マームーンが仕事に戻ると、2人は日が暮れかけていることに気が付いた。
詩のとおりなら、月が昇る前にツリーハウスにもどらなければならない。
2人は「空を飛ぶ魔法」を唱えることにする。
すると、じゅうたんが空を飛んで二人をツリーハウスにつれていってくれた。
そしてマーリンの手紙にあった、フロッグクリークの文字を指さして「ここへいきたい」と唱え、
現代に戻る。

家に戻る途中、二人はようやく宮殿で助けてくれたのがテディとキャスリーンではないかと気が付くのだった。
そして明日図書館でアリストテレスの本を探そうといいながら家に戻るのだった。


アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20)

アラビアの空飛ぶ魔法 (マジック・ツリーハウス 20)

  • 作者: メアリー・ポープ・オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2007/06/13
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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