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アンネ・フランク 平和を願う人の心に生きつづける少女 (学習漫画 世界の伝記) [人]

読み聞かせ時間 小5男子、自分で読んで20分、小3男子興味なし
ウケ度 熱心によんでいました。
印象度 子どもが「僕ってユダヤ人じゃないよね」ときいてきました。

アンネ・フランクは1929年、ドイツフランクフルト生まれ。
家は裕福で、3つ年上の姉がいました。
アンネは活発な性格で、おしゃべりが大好き。体は少し弱かったけれど、友達もいて、小学校の高学年になるころには男の子にも人気があったようです。

1934年一家はドイツでのユダヤ人迫害を逃れてオランダのアムステルダムに移ります。
父親はそこで勤めをみつけ、アンネたちは、モンテッソーリ・スクールに通いました。
1938年には祖母もドイツからアムステルダムに移り住みます。

1940年ドイツはわずか4日でオランダを占領。
ユダヤ人に対する迫害は次第に激しくなり、学校は別にされ、商店やプールでもユダヤ人お断りの札がでるようになります。
アンネは祖母に「なぜこんなめにあうのか」と聞きます。祖母はユダヤ人の歴史のこと、耐えればいずれしあわせになれることを説きます。祖母は1942年に亡くなりました。

迫害はますます激しくなり、服にはダビデの星のマークを縫い付けるように命令され、さからうと捕まって収容所におくられるのでした。
1942年6月12日、アンネは13歳になり、父親から日記帳を送られます。アンネはこの日記帳にキティと名付け、以後ずっと日記を書き続けます。

1942年7月5日、とうとうナチス親衛隊から呼び出し状が届きます。一家は以前から父親が準備していた「隠れ家」にうつることになります。すでにアメリカが参戦していて、戦争がおわるまで隠れていればいいと思ったようです。
隠れ家は父親の会社の3階と4階で、会社の人たちが協力してかくまってくれました。
隠れ家には父親の友人ファン・ダーン一家3人と猫1匹。歯科医のデュッセル氏がきて、狭い中に大勢の人間が暮らします。みんなは日課をきめて過ごしていました。子供には勉強の時間もありました。
アンネは姉にくらべておしゃべりで活発なので、よく言葉づかいや、身の回りの整理などで同居の大人に小言をいわれていたようです。両親もそれをきいてアンネをしかるので、頭にくることもあったようです。
しかし、たまに外をのぞくと兵隊につれていかれる親子連れなどが見えて、アンネは生きて隠れていられるだけ幸せだと思い直すのでした。

隠れ家の生活は1年以上続き、靴や下着がすりきれ、もの不足になってきました。
オランダではナチスに対抗する人々の組織などがあり、アンネたちもおもに父親の会社の人たちの助けで生きていました。食料も運んでもらっていました。会社の人たちはこっそりクリスマスパーティなどを開いてくれれて、アンネたちには大きな支えになったようです。

1944年になると、ファン・ダーン一家の子供で16歳のペーターと、アンネは次第に親密になります。
父親は心配して、あまりペーターのところにいかないようにいいますがアンネは反抗します。しかし姉に諭され父親と和解します。

会社の倉庫に何度か泥棒がはいって、アンネたちが見つかりそうになったりしましたが、なんとか切り抜け、
1944年6月6日のDデー(ノルマンディー上陸作戦の開始日)を迎えます。
ラジオでそのことを知ったアンネたちは大喜びします。
アンネは隠れ家で2度目の誕生日を迎え15歳になります。
住人たちは連合軍の解放を心待ちにしながら暮らし、アンネたちも学校に戻れる日のために熱心に勉強していました。

1944年8月4日、通報者がいたためか、隠れ家にゲシュタポが踏込、アンネたちとかくまっていたコープハイスさんが捕まります。ゲシュタポはアンネの書き溜めた日記をかきまわします。アンネは日記を守るため、あえて見ないふりをしました。

捕まった住人たちはベステルボルクの収容所にいれられ、家畜用の列車で3日かかってアウシュビッツ収容所におくられました。
アウシュビッツでは男女にわけられたため、ペーターとはここで別れその後会うことはありませんでした。
女たちは髪をそられ、重い労働をさせられました。
アンネと姉はさらにベルゲン・ベルゼンに送られ、母親のエディト・フランクは正気を失い収容所でなくなりました。

ベルゲン・ベルゼンの収容所でアンネは思いがけずオランダの近所に住んでいたユダヤ人の友人、リースと再会します。しかしブロックが違ったので鉄条網ごしの再会でした。
リースは赤十字の援助物資のビスケットをくれます。アンネはそれを姉や収容所仲間にわけてあげました。

1945年5月ドイツは降伏し、収容所のユダヤ人たちは解放されました。
6月3日には、アンネの父はアムステルダムに戻り、かくまってくれた会社の人たちと再会します。

その後の消息で隠れ家の他の住人達も死亡が確認されました。少しおくれてアンネと姉は2月にベルゲン・ベルゼンでチフスでなくなっていることがわかりました。アンネの日記は会社の人が保管しておいてくれて無事でした。
父親がその日記を胸に抱いて涙を流すシーンで伝記は終わっています。


アンネ・フランク 平和を願う人の心に生きつづける少女 (学習漫画 世界の伝記)

アンネ・フランク 平和を願う人の心に生きつづける少女 (学習漫画 世界の伝記)

  • 作者: 森 有子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1992/03/19
  • メディア: 単行本



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