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マジック・ツリーハウス 32 アルプスの救助犬バリー [ファンタジー]

読み聞かせ時間・・・大人が読んで20分
ウケ度・・・子どもはよんでいません。今回のテーマはなんだろうな。
印象度・・・このシリーズ、もはや、ファンタジーというより、百科事典的なものになっていますね。今回めずらしく魔法らしい魔法だ。

マジックツリーハウスシリーズの32冊目

最初に折り畳みで、カラーポスターと、これまで刊行された本の表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。アルプスの民族衣装かな?それと修道服。



アメリカのペンシルバニア州フロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

 兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

モーガンが二人に魔法を使った冒険をさせたらどうかという提案をしたため、マーリンの提案で、二人に魔法を使って冒険させるテストをする4つの冒険と魔法の本が用意された。

これまでの冒険で、魔法が使える杖(ディアントスの杖)を手に入れた二人、でも魔法は、自分たちのために使ってはいけない。


テディの魔法が失敗して石になってしまったペンギンの赤ちゃんペニーを救うため、ジャックとアニーは4つの品物を集めている。前回はインドでバラの形をしたエメラルドを手に入れた。今回は、ナポレオンがイタリアに攻め込んだときのスイス国境、グラン・サン・ベルナール峠にある、修道院へ旅立つ。

ジャックがベッドでコブラの夢をみていると、アニーが起こしにくる。
ペニーが心配で、早く二つ目の冒険に行きたいから、マジックツリーハウスが来ているか、森へ確かめにいこうというのだ。二人は早朝の家を抜け出して森に向かう。

アニーの感はあたっていて、マジックツリーハウスが来ていたが、テディとキャスリーンの姿はない。二人は方法を記した本の解読に忙しいので、手紙だけを残してキャメロンに帰ったのだ。

二つ目のヒントの詩は、
「二つ目は 白と黄色の花 一輪 
 その花の 意味のとおりに生きよ
 たとえ一時間でも」
そして「スイス・アルプス」の本の「アルプス山脈 グラン・サン・ベルナール峠」にしおりがはさまっていた。
それから、なんにでも変身できる「魔法のくすり」、ただし1回しか使えず、1時間で変身はとけてしまう。
二人はこれらをもって旅立つ。

グラン・サン・ベルナール峠は、アルプスを越えるスイス・イタリアの国境にたっている。
冬には気温が零下30度なり、雪崩も多い難所であった。
11世紀のなかばに、峠を越える旅人を助けるために、修道士の聖ベルナールが修道院を建てた。
二人はこの修道院の近くについたが、まだ春になっていなかったので、修道院へ向かう途中で雪崩にあってしまう。

二人を助けたのは修道院で交配して旅人を助けるのに使っている犬だった。
のちにセント・バーナードと呼ばれる救助犬の始まりである。
助けられた二人は修道院で子犬のバリーに出会う。
バリーはやんちゃな性格のため、救助犬に向かないと里人に譲られるところだった。
アニーは自分が訓練するといって、ジャックが止めるのも聞かずにバリーを引き受ける。

ちょうどナポレオンが峠を通りかかっていて、修道院は対応におわれていた。
ナポレオンの軍の兵士が行方不明になって、捜索も行われていたのだ。
そんなか、アニーは本で読んだ訓練をバリーにするが、なかなかうまくいかない。
さらに、バリーが二人のもっていた「スイス・アルプス」の本を壊してしまい、これでは任務ができないと、二人は慌てる。アニーがバリーをきつくしかったのでバリーは出て行ってしまう。

二人はバリーを探しにいこうとするが、広大なアルプスのどこを探していいかわからない。
そこで、薬をのんで犬に変身。バリーをみつけ、3匹は雪の上で楽しく遊びまわる。
その姿でバリーに訓練の意味を、犬の姿のままバリーに伝える。
するとバリーが行方不明のナポレオンの兵士を見つけ出す。
修道院へ知らせにいったバリーを待つ間に二人の魔法がきれて寒さが襲う。
なんとかバリーの案内で駆け付けた修道士たちに助けられて、二人は修道院へ戻り、ナポレオンからお礼を言われる。

アニーはバリーの活躍を説明し、さらに犬になったときの説得もきいていて、バリーは人間のいうことを聞くようになった。修道院で救助犬を続けることができるようになったのだ。
修道院長のローランは、二人がどうやってバリーを訓練したのかきくと、二人は犬の気持ちになったのだと答える。

ローラン院長は植物の収集が趣味なので、二人は「白と黄色の花」のことをきく。
院長はコレクションをみせてくれて、「ラヌンクルス・ギラキアリス」というキンポウゲの仲間の花の押し花をみせて、二人に譲ってくれた。キンポウゲの花ことばは「子供らしさ」「無邪気さ」だという。
そして「病気のお友達の心が明るくなるように」といってくれる。(花が必要な理由をアニーがそう説明したから)

二人はツリーハウスまでバリーに見送られ、アニーは涙を流してバリーと別れる。
現代に戻った二人は、花ことばどおりに、1時間だけ生きた(犬に変身した)ことに気が付いた。
ジャックはアリーから無心に楽しむことを教わったという。
二人はエメラルドと花をツリーにおいて、夜明けの森を家にむかうのだった。


マジック・ツリーハウス 32 アルプスの救助犬バリー

マジック・ツリーハウス 32 アルプスの救助犬バリー

  • 作者: メアリー・ポープ・オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2012/06/15
  • メディア: 単行本



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