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和泉式部日記―マンガ日本の古典 (6) [歴史]

読み聞かせ時間・・・中学生男子は表紙の感じだけで、いやな予感がしたのか読まなかった。
ウケ度・・・全然興味なかったようだ。
印象度・・・この絵はキャンディ・キャンディのいがらしゆみこさん。本当に絵が豪華。

和泉式部日記は、長保5年(1003年)の4月から翌年正月までの約10カ月におよび、和泉式部と敦道親王の恋の行方を147の贈答歌を中心にかいたもの。作者は和泉式部とするのが定説だが、男性との説もあるらしい。

思いっきり恋物語なんで、少女漫画の絵で描いているはいいのだが、どうしても絵が現代風なんで、恋しいのに胸の内は明かさない的な心のやりとりみたいのは、ちょっとわかりにくいかも。派手じゃないので。
物語には章立てはないが、漫画は章にわかれていて、出会い、いさかい、、願い、式部の見る夢となっていた。

和泉式部は夫ある身の上なのに、弾正宮(だんじょうのみや)こと為尊親王と恋におちた。
夫には離縁され、父親には勘当された。
しかし、為尊親王は都に疫病がはやるなか、和泉式部のもとへ通っていて病にかかり26歳の若さでなくなってしまう。

失意の和泉式部に文をよせてきたのは弟宮の敦道親王だった。
和泉式部26歳、親王は23歳。
親王には北の方がいたが心が通っていないと感じていた親王は和泉式部に惹かれ、和泉式部も恋人の面影をもとめて二人はひかれあう。

一度は逢瀬をしたものの、お互いに相手の気持ちをはかりかねて、一度は冷めた仲になってしまう。和泉式部は要するにモテる人で、恋の噂は絶えなかったことで、宮は疑心暗鬼になるし、北の方の親族からも止められる。
和泉式部の方も親王にひかれている気持ちを素直に表現できない。
いっそ出家しようかと石山寺にいくが、宮からの文をみて思いきれない。
それでもやはり相手を思い切ることができないのである。

9月も終わり、和泉式部は自分の気持ちに素直になることを決意。
二人の仲は深まるが、うわさがたつようになる。
和泉式部のもとに通えなくなることを心配した宮は、宮中で自分に仕えるようにすすめ、和泉式部もわずらわしさをおさえて、宮のためだけにおそばにいくことにする。
宮中では宮が気を使ってくれる。しかし北の方との摩擦はさけられない。
北の方が怒って姉(東宮の妻になっている)のところへいってしまう描写も。

二人は幸せに暮らしたが4年後に敦道親王は病没。
しばらくしてから和泉式部は中宮影子に仕え、和歌の才能を開花させ、恋のうわさもたえなかった。
藤原道長の世話で藤原保昌の妻になるが、それでも恋の噂の絶えない人だった。
50歳ごろに最初の結婚で授かった小式部内侍が病没。
和泉式部の晩年は不明である。

漫画では「式部のみた夢」という終章をつくり、亡くなった和泉式部が老婆の姿で恋人だった二人の親王に会いにいくというシーンがつけられていた。


和泉式部日記―マンガ日本の古典 (6)

和泉式部日記―マンガ日本の古典 (6)

  • 作者: いがらし ゆみこ
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1997/05
  • メディア: 単行本



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