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のどか森の動物会議 (子どもの文学青い海シリーズ) [動物]

読み聞かせ時間・・・大人が読んで50分
ウケ度・・・児童書はほとんど読んでもらえず、これも読んでもらえなかったです。。
印象度・・・痛快!動物たちが特技を生かして活躍しているが面白いです。最後は平和にまとまったし。

のどか森は、かわず村のそばにある豊かな森です。かわず村は大金持ちではないですが、農作物がよくできて、人々は平和に穏やかに暮らしていました。のどか森に手をだす村人はいないので、動物たちは楽しく森で暮らしていました。

カラスのヤコブスは大食いで、今日も村で美味しいものを探しています。すると村の男たちが寄合をしているのを聞きつけます。ヤコブスは賢く。人間の言葉を理解して、話すことができるのです。

寄合ではマグヌス村長が、今年は材木が高いので、のどか森の木を切って売れば、みなが百万長者になれると演説しています。反対しているのは羊飼いのシュットフェルじいさんただ一人で、ほかの男たちはすっかりお金持ちになる夢にひたっています。
ヤコブスは大急ぎで、このことを知らせに森に帰りました。

のどか森の動物たちの村長は、木の根っこに住んでいる小人のペーターです。
ヤコブスの知らせにペーターもびっくりして、動物会議が開かれることになりました。
集まった動物たちの中には、村人に危害を加えようという意見もでますが、ペーターは、それを止めて、警告文を作って配るという提案をします。動物たちは字がかけないので、ヤコブスがシュットフェルじいさんに頼んで手紙を書いてもらいました。(じいさんは、わざわざ筆跡を変えてかいていました)それを動物たちが夜の間に村の家のポストに届けました。

翌日警告を受け取った村人たちは、それでも百万長者になる方を選んで、斧やノコギリをもって森にやってきます。一日で木を72本も切って、14台の馬車につみました。でも一日働いてへとへとになったので、木はおいて馬に乗って帰っていきました。
見張りはヤコブスがつとめ、村人たちが昼寝をしている間に、メットソーセージを失敬しました!

根っこのペーターの発案で、動物たちは夜の間に地面を掘って馬車を埋めてしまいました。
イノシシやウサギ、アナグマ、そしてミミズたちが活躍し、ほかの動物たちは応援しました。朝までに馬車はすっかり埋まってしまいます。

翌日やってきた村人たちはがっかりしましたが、マグヌス村長はへこたれません。なんとか馬車を掘り起こすと、木を町に運んで売ってしまいます。そして、今度は切るそばから町に運ぶようにしようと提案します。木を売ったお金は10万マルクになり、村長は動物たちにかじられないように金庫で保管することにします。

村人たちがやめないので、動物たちはがっかりしたり、やはり危害を加えようとしますが、ペーターは再び止めると、次は村の家の煙突をすべて塞ぐことを提案します。火が使えず御飯が食べれなければ、男たちも木をきるどころではないですから。キツツキが中心になって、枯れ枝やコケ、枯葉を総出であつめて煙突に詰めて念入りに塞ぎました。シュットフェルじいさんの家と学校の煙突だけは塞ぎませんでした。

翌日朝ごはんの支度をしようと火をくべると家の中に煙が蔓延して大変なことに!それをみて動物たちは大喜び!大人たちは大騒ぎしますが、子どもたちは笑っています。ようやく煙突がふさがれていることに気が付いた村長たちは、その日は総出で煙突掃除をしました。キツツキたちが念の入った仕事をしたので、この日は木をきることができませんでした。それでも村長は木をきるのをやめないようです。

動物たちは、再びがっかりしますが、ヤコブスは2・3人の男たちが陰で村長の悪口をいっているのだから、もう少しだと励まします。その夜は、ペーターの発案で、ネズミが男たちのベッドの足2本をギリギリまでかじり、そこにスズメバチがいって刺し、最後に蚊が襲うという計画をたてました。ただし、襲うのは男だけ、ハチがさすのは手だけ。もし手がさせないときは、ほっぺを1回だけと厳密に攻撃は制限されました。そのあとはシカとフクロウが夜じゅう吠えて、人間たちを寝かさない作戦です。

作戦はうまくいき、のどか村の男たちは、翌日奥さんに湿布をしてもらって寝込んでいるしかありませんでした。もっとも蚊にかかれたあとが痒くて眠ってもいられなかったんですけど。村長は両目の上をさされて大変なことになっていました。ペーターはルールを違反をしたスズメバチをしかりました。
ヤコブスが村へ偵察にいくと、大人たちは家に引きこもり、子どもたちだけが庭をかけまわって、夕べ大人たちが吠える動物に投げつけた物を拾ってあそんでいました。村長も話をするどころではありません。ヤコブスはシュットフェルに相談し、今夜最後のいたずらをしかけることにします。シュットフェルは動物たちのいたずらに感心して、ヤコブスに朝ごはんの分け前をくれたので、ヤコブスは大変幸せでした。

その夜、どんないたずらをするか、みんなで考えていたところ、ウサギの子どもで、足が一番早いため伝令を務めていたカルル坊やがいいことを思いつきます。村の家畜を森に招いて、代わりに森の動物たちが家畜小屋に入るという「さかさまな世界」作戦です。これには動物たちもみな関心し、カルル坊やのおじいさんは鼻高々です。さっそく家畜たちのところにヤコブスら鳥たちが説得にいきました。森の動物たちは家畜たちをもてなす準備をします。家畜小屋の戸はシュットフェルじいさんが、ちょっとだけあけておいてくれる手はずになりました。

夜の間に引越しはすっかりすみました。森ではコウノトリが家畜たちを迎え入れて、それぞれの場所におくりだします。朝になっても「おんどり」がときをつくらないので、村の人たちは1時間も寝坊してしまいました。しかも起きてみたら、牛の代わりにシカ、豚の代わりにイノシシ、ニワトリの代わりにリスがいます。ガチョウの代わりにアナグマが、猫のかわりにイタチやテンがいるのです。子どもたちは喜びましたが、大人たちは大騒ぎしたり途方にくれたり、とうとう村長のところにいって、家畜を取り返してくれないと、別の村長を選ぶ。百万長者より平和がいいと訴えます。マグヌス村長はあきらめてシュットフェルじいさんに、動物たちとの仲介を頼みます。森の木を切らないと約束しました。

シュットフェルじいさんが動物たちに知らせると、動物たちは大喜び。シュットフェルじいさんの提案で村の宿屋「ななめ角や」で仲直りの式をすることになりました。家畜たちは家に帰り、動物たちも森に帰りました。

夜の7時に「ななめ角や」で動物たちの代表と、かわず村の男たちが向かい合って座りました。窓から動物たちと子どもたちがのぞきこんでいます。
ヤコブスの通訳で根っこのペーターがあいさつし、森の木を毎年決まった分だけ切って、その分の苗木を植えることにしてはどうかと提案します。ただ、一番古いかみなりがしだけは切ってはいけないことにします。(ここに住んでいるフクロウのメリッサ夫人はそれが心配で吠えてばかりいて、みなが迷惑しているのです)。村人も動物もみなが拍手で同意しました。
さらにヤコブスの提案で森の名前を百万長者の森に改名することにしました。人間が約束を忘れないようにです。村長は、失敗を思い出すので嫌な顔をしましたが、しぶしぶ認めました。

10万マルクで、森に苗木を植えて、学校を建て替えるようですよ。


のどか森の動物会議 (子どもの文学青い海シリーズ)

のどか森の動物会議 (子どもの文学青い海シリーズ)

  • 作者: B. ロルンゼン
  • 出版社/メーカー: 童話館出版
  • 発売日: 1997/11
  • メディア: 単行本



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