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マジック・ツリーハウス 第29巻_ふしぎの国の誘拐事件 (マジック・ツリーハウス 29) [ファンタジー]

読み聞かせ時間・・・大人が読んで20分
ウケ度・・・子どもはよんでいません。今回は音楽編だと信じていたのですが、これは文学でした。
印象度・・・このシリーズ、もはや、ファンタジーというより、百科事典的なものになっていますね。

マジックツリーハウスシリーズの29冊目

最初に折り畳みで、これまで刊行された本の冒険の舞台と表紙がカラーページでのっていた。

折り返しは、いつもどおり、二人の着せ替え。今回は19世紀のアイルランドの貧しい家の子どもと、お金持ちの子どものツーバージョン。
マジックツリーハウスでその時代にいくと、自動的にふさわしい服装にチェンジする。実際に着たのは貧しい家の子どもバージョンだけだけど。


アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

 兄のジャックは本や自然観察が好き、アニーは活発で想像力豊か、動物とすぐに仲良くなれる。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

モーガンが二人に魔法を使った冒険をさせたらどうかという提案をしたため、

マーリンの提案で、二人に魔法を使って冒険させるテストをする4つの冒険と魔法の本が用意された。

これまでの冒険で、魔法が使える杖(ディアントスの杖)を手に入れた二人、でも魔法は、自分たちのために使ってはいけない。

並外れた想像力と情熱をもって、人を感動させるすばらしい作品を創造できる人=天才をみつけ、その天才がちゃんと力を発揮して世界中の人たちを感動させることができるようにする、というシリーズの3作目。

ジャックがパソコンで宿題の物語を描いているのだがさっぱりすすまない。アニーのすすめで身の回りの取材をしようと外にでて様子をノートに書いていると、ノートに、TとSの文字が浮かんだ。
それは友達のテディとキャスリーンからの合図で、二人は森のマジック・ツリーハウスに向かう。

今回は1862年のアイルランド西部のゴールウェイ州にいるオーガスタに会いにいく。彼女はすばらしい才能をもっているのにそのことにまったく気が付いていないのだという。

前回トランペットになっていたディアントスの杖は指孔が6個のそぼくな笛に変わった。魔法の笛で、口をつけるとメロディが流れだし、それに合わせて歌うと歌ったとおりのことが起こる。ただし使えるのは1度だけ。

今回は本はないので、ジャックは少し不安になるが、二人はアイルランドへ旅立つ。

ついたのは土砂降りの寒いところで、二人は古ぼけた服装で、外にでると雨にさらされ靴には水がはいりさんざんである。
テディとキャスリーンに教えられたとおり、お屋敷にたどりつき、なんとか裏口から中にはいるが、執事によばれて来たという嘘がばれて追い出されそうになる。
そこにオーガスタ本人が現れて、二人を暖炉のそばにつれていきお茶をふるまってくれる。
しかし、オーガスタの姉たちは嫌な顔をするし、母親に怒られて二人は追い出されてしまう。

二人を送ってでたオーガスタは、自分は女なので、家でおとなしく刺繍や編み物をしていろといわていると泣く。本当は本を読んだり、森へいったりするのが大好きなのにと。そして、二人にできる仕事を聞くが、ジャックとアニーは、煙突掃除や鶏をしめるとかネズミ退治とか、牛の乳しぼりや羊の毛刈りもできないと知ってあきれはてる。
そして、自分は貧しい人に尽くしているから立派な行いをしているのに、ジャックとアニーは本が読めるとか字がかけるとかシェークスピアの舞台に立った(過去の冒険でやった)とか嘘をついていると怒る。

ケンカになり、オーガスタは、自分がどんな人間か、乳母だったメアリに話してもらうといって二人を連れていく。
メアリの家はとても居心地よく、二人はやっと安心する。
メアリは二人の話を聞いた後、シー(妖精)の話をしてくれる。昔メアリは妖精にあったのだ。素晴らしい音楽とダンスだったが、怖くなって逃げ出したのだという。
そして、話をきいてくれた二人に礼をいい、オーガスタも昔はこうだったという。
その言葉に傷ついたオーガスタは飛び出していってしまう。

メアリは二人にオーガスタはどんなお話も一度聞くと一語一句間違えずに覚えると教える。
ただ、妖精を目でみようとしているので、見えず、それで失望して今のようになってしまったとも。
ジャックとアニーは、二人の使命がオーガスタがアイルランドの伝説やおとぎ話を聞き覚えて世界中に広めることだと確信する。
メアリの助言で、オーガスタに森の魔法をみせることにした二人は後を追う。

川べりの斜面でお芝居をするといって、二人は魔法の笛にあわせて歌う。
するとメアリが話したように妖精が現れるが、ジャックがうっかり女の子が妖精といってしまうと歌ったので、その通りになってしまった。
二人は慌ててメアリに相談しようと戻ろうとするが、レプラコーン(くつ職人の妖精)が一生懸命魔法の笛を吹こうとしているのに気が付く。ジャックは笛の吹き方を教えると約束し(実際はもう音はでないのだが)妖精の国への行き方をききだす。
メアリーと仲が良いというレプラコーンはウィリーと名乗り秘密の道と、丁寧に簡潔に率直に妖精の王と王妃に頼むように助言する。

二人はうまく妖精の宮殿にたどり着き、妖精と同じ大きさになって楽しく踊っているオーガスタを捜し出す。
二人はウィリーの助言通り頼んでオーガスタを連れ帰ろうとするが、オーガスタは帰っても一人ぼっちだからいやだという。言い合いになってジャックが豚に変えられそうになる。ジャックが勇敢に、オーガスタは覚えたアイルランドのおとぎ話を世界中に広める才能があると説得するが、オーガスタはいうことをきかない。
そこで妖精の女王が、自分たちの一族の歴史を語りだす。かつて人間は、自分たちの一族に敬意を表して物語を伝えてくれたのに、英語がはいってきて、物語は滅びようとしている。それを守ってほしいという。

オーガスタは涙をながして承知し、ジャックたちと一緒に戻る。
メアリのところに戻るとウィリーが待っていて、いつもメアリのところに遊びにきていたけど、オーガスタが来ると退散していたこと、でもシーをみたあとならもうそんな必要はないという。

そしてジャックとアニーが笛はマーリンの魔法だというと、「マーリンの魔法じゃ仕方ない」と二人を許してくれた。
そしてマーリンとの話を語りだすのでオーガスタは急いでジャックからもらったノートと鉛筆でメモを取り始める。

二人は濡れながらマジック・ツリーハウスに戻るとペンシルバニアに帰った。
家に帰ってインターネットで調べると、オーガスタ・グレゴリー夫人はアイルランドのおとぎ話をまとめたほか、40の戯曲をかいて、劇場の設立にもかかわったとわかった。

ジャックとアニーはオーガスタが二人が何ができるか一生懸命考えてくれたのを思い出し、これまで冒険でやってきたことを思い出した。
そこから物語がかけると思ったジャックは宿題にとりかかるのだった。



マジック・ツリーハウス 第29巻_ふしぎの国の誘拐事件 (マジック・ツリーハウス 29)

マジック・ツリーハウス 第29巻_ふしぎの国の誘拐事件 (マジック・ツリーハウス 29)

  • 作者: メアリー・ポープ・オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2010/11/16
  • メディア: 単行本



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