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夜明けの巨大地震 (マジック・ツリーハウス (12)) [ファンタジー]
読み聞かせ時間 子どもは読みませんでした大人が読んで20 分
ウケ度 開拓時代のアメリカ、20世紀初頭のサンフランシスコ。どちらも雰囲気あるなあ。
印象度 最後のモーガンの頼みをきくところがちょっとあっさりかな。
マジックツリーハウスシリーズの12冊目
今回は西部開拓時代のアメリカ大平原と1906年カリフォルニアを襲った巨大地震。
アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。
兄のジャックは9歳本や自然観察が好き、アニーは7歳空想の世界で遊ぶのが好き。
ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。
魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。
帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。
戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。
ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、
「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。
二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、
モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。
今、二人は、モーガンの弟アーサー王が治めるキャメロット王国をすくうために
「実行するために書かれたもの、送るために書かれたもの、
学ぶために書かれたもの、貸すために書かれたもの」をあつめている。
前回では、実行するために書かれたもの=クララ・バートンの看護の心得、
送るために書かれたもの=独立戦争の兵士が家族にあてて書いた、ジョージ・ワシントンの演説の手紙、を集めた。
残り二つを集める為に、冒険に出発する。
約束の火曜日の朝、ジャックが支度をしてでると、アニーはすでに外でまっていた。
二人は朝ごはん前に家を飛び出して森に向かう。
小屋の隅にポツンと置かれた本をみると「アメリカ大平原に生きる人々」と書いてある。
以前、開拓民の来る前の大平原でラコタ族の人たちと会ったことを思い出す二人。
そしてマジック・ツリーハウスで旅立つと、二人は小川のほとりの小さな木立の上についた。
二人の服装はジャックが、ヒザしたまでの釣りズボンにゆったりしたシャツ。
アニーは長いワンピースに日よけのついた帽子をかぶっている。(今回もカバー裏に着せ替えあり)
目の前に青々として草原が広がり、蒸気機関車や幌馬車が見える。
本によると、カンザス州を通る鉄道で1870年代に完成したらしい。
幌馬車隊は西部へ向かう移住民で、危険をさけるため20台ほどで隊列をくんでいたのだという。
二人は馬車を追いかけるがおいつかず、途方にくれていると、一筋の煙をみつける。
いってみると丘の斜面の下に、掘ってつくられた小屋を見つける。
本によると草原地帯で木材が少ないので、土のブロックで家をつくったこと、
トルネードという竜巻をさけるため、家の床下には地下壕をつくったことが書いてあった。
そして斜面の下の家は、開拓民が引っ越したあとは学校になったと書いてある。
二人は学ぶために書かれたものを探すため、幌馬車できたといって、学校の生徒になる。
中にはニーリ先生という15・6歳の女の先生と、アニーと同じくらいの男の子ウィルとその妹らしい子どもケイト。
そして大きな少年ジェブがいるだけだった。
この学校は今日はじまったばかりだという。
さっそく勉強が始まるが、ジェブは、一度も学校にいっていないので、まったく読めない。
ジャックが助け船を出そうとすると、にらまれてしまう。
昼休みにケイトとウィルがお弁当をわけてくれて、ジェブはずっと働いていて、
やっと学校にこれるようになったのだと教えてくれる。
それも二時間かけて、二人は1時間くらいかけて通うという。
ジャックとアニーはびっくりする。
お弁当をもっていないジェブにジャックが、お弁当を分けようとすると、また怒り出す。
アニーもたまらず言い返した。
午後に書く練習をするため、ニーリー先生は石盤にチョークで詩を書いていた。
「たいせつなおしえ、それは、なんどでもやってみよう、さいしょ、うまくいかなくても、なんどでも やってみよう」
二人はそれが学ぶために書かれたものであることがわかる。
そのとき、屋根の上にばらばらと何か振ってきて、ケイトとウィルはバッタの襲撃だと怯えた。
しかし先生が確かめたら雹がふっていたのだ。
ジャックとアニーはバッタの襲撃があることに驚いた。
ニーリー先生はなにもかも失ったが、またタネをまいてやりなおしたこと、
嫌な思い出は忘れて、よい思い出も大切にするようにいう。
そして詩のいうように「何度でもやってみる」のだという。
二人は幌馬車の出発する時間だからも石盤をもらって帰ることにする。
外にでると、竜巻がおきるところだった。二人はツリーハウスに向かう。
やっとツリーハウスについたところで、アニーがニーリー先生たちに地下壕に入るように伝えようという。
ジャックも、学校が始まったばかりで地下壕のことを知らないかもしれないと思いつき、二人は学校に戻る。
ドアにたどり着いたところで、ドアが吹っ飛んでしまい、全員教室の壁にはりついている。
ジャックとアニーが地下壕のことを教え、羽目板を見つけるが重くて開かない。
するとジェブが手伝ってくれた。みなは真っ暗な地下へ転がり込み、板を閉じる。
風の音がしなくなって、外にでてみると、何もかもなくなっていた。
ニーリー先生は皆の命が助かったのを喜び、ジャックとアニーにお礼を言った。
二人はジェブが手伝ってくれたからだという。
アニーが教室がなくなったことを悲しむと、先生は「何度でもやってみる」という。
二人は素晴らしい先生に会えたことを喜び、帰ろうとするとジェブがやってきて、
なぜ、地下壕のことがわかったのかと聞く、ジャックが本を見せると、自分は読めないから、いまから勉強しても無駄だという。
アニーとジャックは、今からでもきっとできると励ます。
ジェブは助けてくれたお礼をいって、勉強をがんばるという。
二人はツリーハウスに戻るとフロッグクリークに帰っていった。
ジャックが石盤をとりだすと、アニーがジェブとうまくいかなくても何度も友達になろうとしたのは、
詩の通りで、最後には友達になれたという。
二人は水曜日の朝、夜が明けたらきてくださいというモーガンのメモをみつけると、家に帰っていった。
水曜日、ジャックは空が白み始めたころ目をさまし、支度をして外にでる。
アニーはすでにまっていて、夜が明けたらジャックを起こすつもりだったという。
二人は連れ立ってフロッグクリークの森を目指す。
今度はペンシルバニアのガイドブック(帰りにフロッグクリークに戻るとき必要)の隣に
「カリフォルニア州サンフランシスコ 1906年」と書かれた本をみつけ、
きっとここに行くのだと思い、出発する。
今度はジャックは薄茶色の膝丈ズボンにおそろいの上着とベスト、ネクタイに帽子、編上げのブーツ。
アニーはセーラーカラーのワンピースに編上げのブーツ。
ツリーハウスは街路樹の上についていた。
時計が朝の5時をしらせ、ガス灯のともる道をケーブルカーがはしっていく、美しい町並みが見える。
本を調べると、当時のサンフランシスコは人口約50万人。
西海岸で一番大きな都市で、アメリカで一番美しい町といわれていたことがわかった。
ジャックがなおもガイドブックを読もうとすると、アニーが時間を無駄にしたくないと降りて行ってしまう。
ジャックが追いかける、二人があてもなく石畳の通りをあるいていると、突然巨大地震がおきて、
アニーが地面にできた穴に落ちてしまう。
なんとかアニーを助け出し、本を調べると、サンフランシスコ大地震で、この後火事がおきて、
街が全滅に近い状態になるとわかる。
ジャックは急いで帰ろうとするが、アニーが任務を果たすまで帰れないといい、
二人は歩きだす、しかし、街のあまりの状態に、皆をたすけなければとアニーがいう。
二人は銀行の前でお金を船に運び出して守ろうとしている銀行員に出会う。
手伝おうとするが、仕事は終わったところだと彼はいってしまった。
そこに新聞記者のベティとカメラマンがやってきて、さっきの銀行の人は何をしているのか聞いていく、
そして避難するならゴールデンゲート公園だと教えてくれる。
二人が本を広げて公園を探していると、本を運びだしている人に出会う。
その人は図書館の貴重な本を、パビリオンに運ぼうとしていたのだ。
二人は手伝うが、その後本にパビリオンが焼けて、図書館は残ったことが書いてあり、
本を運んでいる男をおいかけて伝えるが、信じてもらえなかった。
二人が残念がっていると、崩れかけた石塀にネグリジェの女の人と、
二人のパジャマ姿の黒髪の男の子が泣いているのをみつける。
きいてみると、3人は、メアリーおばさんと、アンドルーとピーターの兄弟(作者と甥っこがモデル)だという。
火事で着の身着のまま逃げ出して、靴もないのだという。
ジャックとアニーは靴をぬいで、二人にあげようとすると、二人は悪いというので「貸すだけ」ということにした。
アンドルーはお礼にと、板切れに書いた詩を渡す。そこには、
「水もなければ、石けんもない、家もなくなってしまったけれど ぼくらには、まだ、希望がある」と書いてあった。
二人はいい詩だとほめて、もらうのは悪いというと、アンドルーは「貸してあげる」と笑った。
二人は「貸すためにかかれたもの」をみつけたことがわかった。
3人と別れて、裸足でガラスに気をつけながらツリーハウスに戻る。
道では家事を消し止めようとダイナマイトで建物をこわしている。
非難するひとたちや救護の人警官らでごったがえしている。
ダイナマイトの爆発でとんだ粉を頭からかぶって真っ白になっている二人を、
さっきの記者が取材だといって、板をもたせてカメラに収めていった。
熱風と煙のなか、なんとかツリーハウスにたどり着き、フロッグクリークへ戻る。
戻ってから本で確認すると、火事が収まった後、世界中から集まった支援とともに、
サンフランシスコの人たちの努力で町は10年で、もとの美しい街にもどったと書いてあった。
ホッとしているとモーガンが現れる。
モーガンは、集めたものを必要としている人がいると、二人を連れて行く、
着いたところは薄暗い、大きな部屋で、モーガンはそこが自分の図書館だという。
二人に救ってほしい人は奥にいるという。
それは国王で、戦いに敗れて希望を失っているのだと。
二人は集めた4つのものを持って国王の前に進むと、それをみせて国王を説得する。
国王はすばらしい知恵だと勇気づけられ、騎士たちの元にでかけていく。
モーガンは二人にお礼をいってフロッグクリークに送っていく。
せっかく来たモーガンの図書館をゆっくり見られなくて残念だったが、モーガンはまた必ず戻ってこれるという。
フロッグクリークに戻った二人は、サンフランシスコの本の最後の方のページに、
あのときベティがとった二人の写真がのっているのをみつけた、
記事は、勇敢な子供が詩をかかげる姿は、サンフランシスコの人たちに大きな希望を与えたと書いてあった。
アニーは「アーサー王にも勇敢な子供といわれたから、これで二度目ね」という。
ジャックは、さっきの男の人がアーサー王だったとは思わなかったので、びっくりする。
二人はパパとママが起きる前にと、朝の光の中を家に戻るのだった。
ウケ度 開拓時代のアメリカ、20世紀初頭のサンフランシスコ。どちらも雰囲気あるなあ。
印象度 最後のモーガンの頼みをきくところがちょっとあっさりかな。
マジックツリーハウスシリーズの12冊目
今回は西部開拓時代のアメリカ大平原と1906年カリフォルニアを襲った巨大地震。
アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。
兄のジャックは9歳本や自然観察が好き、アニーは7歳空想の世界で遊ぶのが好き。
ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。
魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。
帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。
戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。
ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、
「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。
二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、
モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。
今、二人は、モーガンの弟アーサー王が治めるキャメロット王国をすくうために
「実行するために書かれたもの、送るために書かれたもの、
学ぶために書かれたもの、貸すために書かれたもの」をあつめている。
前回では、実行するために書かれたもの=クララ・バートンの看護の心得、
送るために書かれたもの=独立戦争の兵士が家族にあてて書いた、ジョージ・ワシントンの演説の手紙、を集めた。
残り二つを集める為に、冒険に出発する。
約束の火曜日の朝、ジャックが支度をしてでると、アニーはすでに外でまっていた。
二人は朝ごはん前に家を飛び出して森に向かう。
小屋の隅にポツンと置かれた本をみると「アメリカ大平原に生きる人々」と書いてある。
以前、開拓民の来る前の大平原でラコタ族の人たちと会ったことを思い出す二人。
そしてマジック・ツリーハウスで旅立つと、二人は小川のほとりの小さな木立の上についた。
二人の服装はジャックが、ヒザしたまでの釣りズボンにゆったりしたシャツ。
アニーは長いワンピースに日よけのついた帽子をかぶっている。(今回もカバー裏に着せ替えあり)
目の前に青々として草原が広がり、蒸気機関車や幌馬車が見える。
本によると、カンザス州を通る鉄道で1870年代に完成したらしい。
幌馬車隊は西部へ向かう移住民で、危険をさけるため20台ほどで隊列をくんでいたのだという。
二人は馬車を追いかけるがおいつかず、途方にくれていると、一筋の煙をみつける。
いってみると丘の斜面の下に、掘ってつくられた小屋を見つける。
本によると草原地帯で木材が少ないので、土のブロックで家をつくったこと、
トルネードという竜巻をさけるため、家の床下には地下壕をつくったことが書いてあった。
そして斜面の下の家は、開拓民が引っ越したあとは学校になったと書いてある。
二人は学ぶために書かれたものを探すため、幌馬車できたといって、学校の生徒になる。
中にはニーリ先生という15・6歳の女の先生と、アニーと同じくらいの男の子ウィルとその妹らしい子どもケイト。
そして大きな少年ジェブがいるだけだった。
この学校は今日はじまったばかりだという。
さっそく勉強が始まるが、ジェブは、一度も学校にいっていないので、まったく読めない。
ジャックが助け船を出そうとすると、にらまれてしまう。
昼休みにケイトとウィルがお弁当をわけてくれて、ジェブはずっと働いていて、
やっと学校にこれるようになったのだと教えてくれる。
それも二時間かけて、二人は1時間くらいかけて通うという。
ジャックとアニーはびっくりする。
お弁当をもっていないジェブにジャックが、お弁当を分けようとすると、また怒り出す。
アニーもたまらず言い返した。
午後に書く練習をするため、ニーリー先生は石盤にチョークで詩を書いていた。
「たいせつなおしえ、それは、なんどでもやってみよう、さいしょ、うまくいかなくても、なんどでも やってみよう」
二人はそれが学ぶために書かれたものであることがわかる。
そのとき、屋根の上にばらばらと何か振ってきて、ケイトとウィルはバッタの襲撃だと怯えた。
しかし先生が確かめたら雹がふっていたのだ。
ジャックとアニーはバッタの襲撃があることに驚いた。
ニーリー先生はなにもかも失ったが、またタネをまいてやりなおしたこと、
嫌な思い出は忘れて、よい思い出も大切にするようにいう。
そして詩のいうように「何度でもやってみる」のだという。
二人は幌馬車の出発する時間だからも石盤をもらって帰ることにする。
外にでると、竜巻がおきるところだった。二人はツリーハウスに向かう。
やっとツリーハウスについたところで、アニーがニーリー先生たちに地下壕に入るように伝えようという。
ジャックも、学校が始まったばかりで地下壕のことを知らないかもしれないと思いつき、二人は学校に戻る。
ドアにたどり着いたところで、ドアが吹っ飛んでしまい、全員教室の壁にはりついている。
ジャックとアニーが地下壕のことを教え、羽目板を見つけるが重くて開かない。
するとジェブが手伝ってくれた。みなは真っ暗な地下へ転がり込み、板を閉じる。
風の音がしなくなって、外にでてみると、何もかもなくなっていた。
ニーリー先生は皆の命が助かったのを喜び、ジャックとアニーにお礼を言った。
二人はジェブが手伝ってくれたからだという。
アニーが教室がなくなったことを悲しむと、先生は「何度でもやってみる」という。
二人は素晴らしい先生に会えたことを喜び、帰ろうとするとジェブがやってきて、
なぜ、地下壕のことがわかったのかと聞く、ジャックが本を見せると、自分は読めないから、いまから勉強しても無駄だという。
アニーとジャックは、今からでもきっとできると励ます。
ジェブは助けてくれたお礼をいって、勉強をがんばるという。
二人はツリーハウスに戻るとフロッグクリークに帰っていった。
ジャックが石盤をとりだすと、アニーがジェブとうまくいかなくても何度も友達になろうとしたのは、
詩の通りで、最後には友達になれたという。
二人は水曜日の朝、夜が明けたらきてくださいというモーガンのメモをみつけると、家に帰っていった。
水曜日、ジャックは空が白み始めたころ目をさまし、支度をして外にでる。
アニーはすでにまっていて、夜が明けたらジャックを起こすつもりだったという。
二人は連れ立ってフロッグクリークの森を目指す。
今度はペンシルバニアのガイドブック(帰りにフロッグクリークに戻るとき必要)の隣に
「カリフォルニア州サンフランシスコ 1906年」と書かれた本をみつけ、
きっとここに行くのだと思い、出発する。
今度はジャックは薄茶色の膝丈ズボンにおそろいの上着とベスト、ネクタイに帽子、編上げのブーツ。
アニーはセーラーカラーのワンピースに編上げのブーツ。
ツリーハウスは街路樹の上についていた。
時計が朝の5時をしらせ、ガス灯のともる道をケーブルカーがはしっていく、美しい町並みが見える。
本を調べると、当時のサンフランシスコは人口約50万人。
西海岸で一番大きな都市で、アメリカで一番美しい町といわれていたことがわかった。
ジャックがなおもガイドブックを読もうとすると、アニーが時間を無駄にしたくないと降りて行ってしまう。
ジャックが追いかける、二人があてもなく石畳の通りをあるいていると、突然巨大地震がおきて、
アニーが地面にできた穴に落ちてしまう。
なんとかアニーを助け出し、本を調べると、サンフランシスコ大地震で、この後火事がおきて、
街が全滅に近い状態になるとわかる。
ジャックは急いで帰ろうとするが、アニーが任務を果たすまで帰れないといい、
二人は歩きだす、しかし、街のあまりの状態に、皆をたすけなければとアニーがいう。
二人は銀行の前でお金を船に運び出して守ろうとしている銀行員に出会う。
手伝おうとするが、仕事は終わったところだと彼はいってしまった。
そこに新聞記者のベティとカメラマンがやってきて、さっきの銀行の人は何をしているのか聞いていく、
そして避難するならゴールデンゲート公園だと教えてくれる。
二人が本を広げて公園を探していると、本を運びだしている人に出会う。
その人は図書館の貴重な本を、パビリオンに運ぼうとしていたのだ。
二人は手伝うが、その後本にパビリオンが焼けて、図書館は残ったことが書いてあり、
本を運んでいる男をおいかけて伝えるが、信じてもらえなかった。
二人が残念がっていると、崩れかけた石塀にネグリジェの女の人と、
二人のパジャマ姿の黒髪の男の子が泣いているのをみつける。
きいてみると、3人は、メアリーおばさんと、アンドルーとピーターの兄弟(作者と甥っこがモデル)だという。
火事で着の身着のまま逃げ出して、靴もないのだという。
ジャックとアニーは靴をぬいで、二人にあげようとすると、二人は悪いというので「貸すだけ」ということにした。
アンドルーはお礼にと、板切れに書いた詩を渡す。そこには、
「水もなければ、石けんもない、家もなくなってしまったけれど ぼくらには、まだ、希望がある」と書いてあった。
二人はいい詩だとほめて、もらうのは悪いというと、アンドルーは「貸してあげる」と笑った。
二人は「貸すためにかかれたもの」をみつけたことがわかった。
3人と別れて、裸足でガラスに気をつけながらツリーハウスに戻る。
道では家事を消し止めようとダイナマイトで建物をこわしている。
非難するひとたちや救護の人警官らでごったがえしている。
ダイナマイトの爆発でとんだ粉を頭からかぶって真っ白になっている二人を、
さっきの記者が取材だといって、板をもたせてカメラに収めていった。
熱風と煙のなか、なんとかツリーハウスにたどり着き、フロッグクリークへ戻る。
戻ってから本で確認すると、火事が収まった後、世界中から集まった支援とともに、
サンフランシスコの人たちの努力で町は10年で、もとの美しい街にもどったと書いてあった。
ホッとしているとモーガンが現れる。
モーガンは、集めたものを必要としている人がいると、二人を連れて行く、
着いたところは薄暗い、大きな部屋で、モーガンはそこが自分の図書館だという。
二人に救ってほしい人は奥にいるという。
それは国王で、戦いに敗れて希望を失っているのだと。
二人は集めた4つのものを持って国王の前に進むと、それをみせて国王を説得する。
国王はすばらしい知恵だと勇気づけられ、騎士たちの元にでかけていく。
モーガンは二人にお礼をいってフロッグクリークに送っていく。
せっかく来たモーガンの図書館をゆっくり見られなくて残念だったが、モーガンはまた必ず戻ってこれるという。
フロッグクリークに戻った二人は、サンフランシスコの本の最後の方のページに、
あのときベティがとった二人の写真がのっているのをみつけた、
記事は、勇敢な子供が詩をかかげる姿は、サンフランシスコの人たちに大きな希望を与えたと書いてあった。
アニーは「アーサー王にも勇敢な子供といわれたから、これで二度目ね」という。
ジャックは、さっきの男の人がアーサー王だったとは思わなかったので、びっくりする。
二人はパパとママが起きる前にと、朝の光の中を家に戻るのだった。
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