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タイタニック号の悲劇 (マジック・ツリーハウス (9)) [ファンタジー]
読み聞かせ時間 小6男子一人で読んで15分。ただしタイタニックのほうだけ。
ウケ度 タイタニックが気になったらしい。
印象度 今回はシリアスでした。
マジックツリーハウスシリーズの8冊目
今回はタイタニック号と白人とインディアンの争いが始まる前のアメリカ大平原。
アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。
兄のジャックは9歳本や自然観察が好き、アニーは7歳空想の世界で遊ぶのが好き。
ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。
魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。
帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。
戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。
ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、
「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。
二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、
モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。
前回までは、モーガンの依頼で頼まれた時代に頼まれた本を探しにいって、4冊の星座に関する本をあつめた。
今回は犬にかけられた魔法をといてほしいというモーガンの依頼で旅立つ。
ある嵐の雨の夜、アニーが「雨がすぐ来てっていっている」とジャックを呼びにくる。
ジャックは気がすすまないながらも、パジャマの上からレインポンチョをかぶると、アニーと森に向かう。
アニーの予感通り、ツリーハウスはあったが、モーガンはいない。
中には子犬が一匹と、モーガンの書置き。
子犬にかけられた魔法を解くために、4つの贈り物をあつめてほしいという。
さらに今回は、マスターライブラリアンのカードは役に立たないこと、「するべきことをすれば、うまくいく」とあった。
4つの贈り物は、失われた船からの贈り物、青い草原からの贈り物、はるか遠くの森からの贈り物、
カンガルーからの贈り物だという。
アニーはさっそく子犬にテディと名前をつけて(アニーはすぐ名前をつけたがる、恐竜にも!)「必ず助けてあげる」と約束する。
テディが示した本「沈まない船」の時代にいくことにした二人はツリーハウスで旅立った。
二人がついたのは大西洋上を航海しているタイタニック号の甲板、
ツリーハウスが移動すると、二人の服装も魔法で時代にあわせてかわるので、
今回はジャックがYシャツにネクタイ、ジャケットに膝丈ズボン、厚地のコートをきて革のブーツ。革のリュック。
アニーがセーラーカラーのワンピースにウールのマント、革のブーツというものだった。
本を読むと1912年4月14日とわかった。
突然鐘の音がして、船は氷山にぶつかる、そのまま船は通り過ぎたが、ジャックは不安に思い、
本の続きを読もうとするが、アニーは「贈り物」を探しに子犬といってしまう。ジャックも後を追う。
そのとき、救命ボートに書かれた「タイタニック号」の文字が見える。
二人はこの船が、航海の途中で沈んだタイタニック号であることを知る。
ジャックは急いで帰ろうというが、アニーは何かできることがあるはずだといって、いってしまう。
二人は豪華なタイタニック号の中を歩きながら、船長が無線で助けを呼ぶように指示するようすや
救命ボートを準備するのを見る。
本で確認すると、SOSは近くの船が無線を切ってしまっていて伝わらず、遠くの船がきてくれたが間に合わなかったこと。
乗客の人数分の救命ボートがなく、三等の乗客のほとんどが亡くなったこと、沈没まであと2時間であることを知る。
アニーは三等の乗客を救命ボートに連れていってあげようと思いつき、
ジャックもそれなら僕らにもできると同意、二人は船の見取り図をみながら三等船室にむかった。
途中に映画にもでてきた大階段と大時計の踊り場も通る。
途中乗組員が一等船室の乗客に「救命胴衣をきて上甲板にきてください」と呼びかけるのをみるが、
乗客たちは「沈まない船」を過信して、動こうとしない人もいた。
三等船室でもホールでは酒を飲んでトランプに興じていて、二人の話をとりあってくれるひとはいない。
しかし、廊下ではすでに浸水がはじまっていた。
二人が引き返そうとすると、テディが一つのドアの前でほえたてた、中には12・3歳くらいの女の子と
4歳くらいの男の子がいた。二人はニューヨークの両親のところに行くという。
アニーとジャックの話を聞いた二人はコートと救命胴衣をつけてついてくるが、
途中のホールで「この船は沈まない」といわれ、少し迷うが、二人についてくる。
甲板では明かりがともり、バンドが演奏をして、花火があがっていた。
女の子は一瞬二人にだまされたのかと思うが、アニーが船室に水が上がってきていたのを指摘すると、納得する。
「救命ボートを下して女性と子供を先にのせる」と声がしたので、二人はきょうだいをボートに押しやる。
別れ際に女の子がお守りにもっていた父さんの時計だといって、銀の懐中時計をくれる。
やっと二人をボートにのせたら、近くにいたアニーも水夫につかまってボートに乗せられてしまう。
アニーは飛び降りようとするがボートはおろされてしまう。
その時甲板に豪華な毛皮のコートを着た女性が現れ、「おいていかないで」と騒いだので
乗組員が「ブラックウェル夫人を乗せる」とボートを引き返させる。
ボートが上がったところでアニーは素早く甲板にとびうつり、二人は人ごみに紛れてツリーハウスを目指す。
そのとき船が傾き、みな船尾へと逃げ出した。
船長も「任務は終わった」と乗組員に自由に行動するように指示する。さっきのが最後の救命ボートだったのだ。
二人は滑り落ちてくるベンチなどを避けて、手すりにつかまりながらツリーハウスを目指すが、
元のところになくて慌てていると、テディが少し移動したツリーハウスを見つけて教えてくれる。
ひっくりかえった本のなかからフロッグクリークの本を探しだし、いそいで「ここに帰りたい」と唱える。
無事に帰った二人は震えながら、「みなを助けたかった」と涙を流した。
女の子にもらった時計はタイタニック号の沈んだ午前2時20分でとまっていた。
二人は時計を書置きの上に置くと、テディを連れて帰ろうとするが、子犬が見つからない。
アニーはテディはふつうの子犬じゃないから大丈夫というので、二人は家に帰るが、
タイタニック号の悲劇は本物だったと思いお越し、涙を流すのだった。
最後の解説で、世界ではじめてSOSを使ったのはタイタニック号で、
その後すべての船に無線電話の設置が義務づけられ、長いあいだ使わることになった。
1週間後おばあちゃんが家にくる朝、二人は窓の外にやってきたテディとともにツリーハウスを目指す。
やはり今回もモーガンはおらず、テディの示した本「アメリカ大平原」へ「青い草原からの贈り物」を探しに旅立つ。
草原の中に生えた一本の木の上についた、二人は房飾りのついた服をきて、なめし革のブーツをはき、
頭にアライグマのしっぽのついた毛皮の帽子をかぶっている。
本で確認するとアメリカ合衆国の中央部に広がる広大な草原地帯=グレート・プレーンズ=大平原とよばれるところで
19世紀には国土の5分の一をしめていたことがわかった。草の海ともよばれていた。
二人は降りて歩いていくが、草の原っぱばかりである。ジャックは引き返そうとするが、アニーはいってしまう。
追いかけると丘の頂上にでて、下にはとんがり帽子のテント=ティピーが円になって並んでいる。
本で確認するとネイティブ・アメリカンのらラコタ族のキャンプらしい。
本によると19世紀中ごろには白人と戦闘状態になったということだった。
そのとき馬にのった戦士らしき人影が来たので、二人は隠れるがテディが鳴きだしてみつかってしまう。
相手は「ブラック・ホーク」というジャックと同じくらいの少年で、二人が自己紹介してついていきたいというと
承知してくれた。
ジャックは少し心配だったが、アニーが押し切ってついていくことにする。
本でラコタ族の習慣を調べてアニーにも教える、それによるとあまりおしゃべりせず、訪問にはプレゼントをもっていき、
こわがっていることを表面にださず、指を2本たてるしぐさは「友達」を意味するという。
二人はブラック・ホークに連れられてキャンプに入り、ホークのテントでおばあさんと会う。
ジャックがおばあさんに帽子をプレゼントして、おばあさんがラコタ族のことを案内しながら教えてくれた。
服にタカの羽根やオオジカの歯、ヤマアラシの針を縫いつけるのは、その動物の力をもらうため。
ブラック・ホークもバッファロー狩りをするときには、狼の力を借りるといって、毛皮を着てみせる。
バッファローは肉は食料に、皮はティピーや服やくつ、骨は道具に、角は食器に、毛はロープに、肋骨はそりにと
すべて使い切る。そして、生活に必要なだけしか狩りはしないという。二人は北極圏の人たちと同じであると気が付く。
二人にバッファローを見せたいというブラック・ホークについていくことになる。
鞍も手綱もないポニーに乗せられてジャックは四苦八苦するが、アニーはたてがみをつかんで楽々とのりこなし、
2頭に「サンライト」「ミッドナイト」と名前までつけてしまう。
小高い丘から見下ろすと何千頭、何十万頭もいるかというバッファーローの大群が大地をうめつくしている。
本でしらべると、19世紀には4000万頭いたが、白人のために20世紀には300頭足らずに減ったことがわかった。
ということは白人はまだ来ていないことがわかった。
おばあさんに禁じられていたのに、二人にいいところをみせたいブラック・ホークは狩りをすると言い出す。
本で読むとバッファローは体重800-900キログラムあり、高さは180センチ以上、獰猛で気があらく、
一頭が走り出すと、群れ全体が走り出す暴走がおこることがあるという。
ジャックは止めようとするが、そのときブラック・ホークがくしゃみをしてしまい、気が付かれて追いかけられる。
そしてバッファローの暴走が始まった。
ジャックはサンライトでブラック・ホークに駆け寄って丘の上に駆け上がる。
アニーは吠えだしたテディを追いかけて、群れの中にいたが、二人が見るとアニーの周りのバッファローはおとなしくしており、
やがて群れ全体がおとなしくなった。
アニーによると白い服を着た女の人があらわれてバッファローが静かになったという。
ブラック・ホークは驚いてそれは「白いバッファローの精」でアニーには魔力があるという。
キャンプに帰っておばあさんに報告すると、おばあさんはブラック・ホークのうぬぼれを叱り、
二人に部族で一番大切な勇気をみせてくれたからと「バッファロー・ガール」と「ライズ・ライク・ウィンド」という名前をくれた。
そして二人を孫で、家族だといってくれた。
たき火を囲んで太鼓をききながら、老人たちがパイプを吸うのを眺めながら、二人は世界のすべてをつくった
「偉大なる精霊」の藩士を聞く、「白いバッファローの精」はその使いだという。
そして「聖なるワシの羽根」だといって、二人に送ってくれた。これが青い草原からの贈り物だった。
その晩ティピーに止まった二人は、翌朝バッファローの群れを追って移動するというラコタ族と別れる。
二人はブラック・ホークに学校に行かないのかときくと、勉強はどこでもできると答えが返ってくる。
おばあさんは「あなたたちの思いや考えを、羽根のように高くはばたかせれば「よい魔力」が得られる」と
言って、去って行った。二人は一族を二本の指を立てて見送るのだった。
ツリーハウスで戻った二人は、テディを連れて帰ろうとするが再びいなくなってしまう。
アニーはテディが「白いバッファローの精」なんじゃないかと推理をするが、とりあえずは家に急ぎ、
遊びにきたおばあちゃんの腕のなかに飛び込むのだった。
ウケ度 タイタニックが気になったらしい。
印象度 今回はシリアスでした。
マジックツリーハウスシリーズの8冊目
今回はタイタニック号と白人とインディアンの争いが始まる前のアメリカ大平原。
アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。
兄のジャックは9歳本や自然観察が好き、アニーは7歳空想の世界で遊ぶのが好き。
ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。
魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。
帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。
戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。
ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、
「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。
二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、
モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。
前回までは、モーガンの依頼で頼まれた時代に頼まれた本を探しにいって、4冊の星座に関する本をあつめた。
今回は犬にかけられた魔法をといてほしいというモーガンの依頼で旅立つ。
ある嵐の雨の夜、アニーが「雨がすぐ来てっていっている」とジャックを呼びにくる。
ジャックは気がすすまないながらも、パジャマの上からレインポンチョをかぶると、アニーと森に向かう。
アニーの予感通り、ツリーハウスはあったが、モーガンはいない。
中には子犬が一匹と、モーガンの書置き。
子犬にかけられた魔法を解くために、4つの贈り物をあつめてほしいという。
さらに今回は、マスターライブラリアンのカードは役に立たないこと、「するべきことをすれば、うまくいく」とあった。
4つの贈り物は、失われた船からの贈り物、青い草原からの贈り物、はるか遠くの森からの贈り物、
カンガルーからの贈り物だという。
アニーはさっそく子犬にテディと名前をつけて(アニーはすぐ名前をつけたがる、恐竜にも!)「必ず助けてあげる」と約束する。
テディが示した本「沈まない船」の時代にいくことにした二人はツリーハウスで旅立った。
二人がついたのは大西洋上を航海しているタイタニック号の甲板、
ツリーハウスが移動すると、二人の服装も魔法で時代にあわせてかわるので、
今回はジャックがYシャツにネクタイ、ジャケットに膝丈ズボン、厚地のコートをきて革のブーツ。革のリュック。
アニーがセーラーカラーのワンピースにウールのマント、革のブーツというものだった。
本を読むと1912年4月14日とわかった。
突然鐘の音がして、船は氷山にぶつかる、そのまま船は通り過ぎたが、ジャックは不安に思い、
本の続きを読もうとするが、アニーは「贈り物」を探しに子犬といってしまう。ジャックも後を追う。
そのとき、救命ボートに書かれた「タイタニック号」の文字が見える。
二人はこの船が、航海の途中で沈んだタイタニック号であることを知る。
ジャックは急いで帰ろうというが、アニーは何かできることがあるはずだといって、いってしまう。
二人は豪華なタイタニック号の中を歩きながら、船長が無線で助けを呼ぶように指示するようすや
救命ボートを準備するのを見る。
本で確認すると、SOSは近くの船が無線を切ってしまっていて伝わらず、遠くの船がきてくれたが間に合わなかったこと。
乗客の人数分の救命ボートがなく、三等の乗客のほとんどが亡くなったこと、沈没まであと2時間であることを知る。
アニーは三等の乗客を救命ボートに連れていってあげようと思いつき、
ジャックもそれなら僕らにもできると同意、二人は船の見取り図をみながら三等船室にむかった。
途中に映画にもでてきた大階段と大時計の踊り場も通る。
途中乗組員が一等船室の乗客に「救命胴衣をきて上甲板にきてください」と呼びかけるのをみるが、
乗客たちは「沈まない船」を過信して、動こうとしない人もいた。
三等船室でもホールでは酒を飲んでトランプに興じていて、二人の話をとりあってくれるひとはいない。
しかし、廊下ではすでに浸水がはじまっていた。
二人が引き返そうとすると、テディが一つのドアの前でほえたてた、中には12・3歳くらいの女の子と
4歳くらいの男の子がいた。二人はニューヨークの両親のところに行くという。
アニーとジャックの話を聞いた二人はコートと救命胴衣をつけてついてくるが、
途中のホールで「この船は沈まない」といわれ、少し迷うが、二人についてくる。
甲板では明かりがともり、バンドが演奏をして、花火があがっていた。
女の子は一瞬二人にだまされたのかと思うが、アニーが船室に水が上がってきていたのを指摘すると、納得する。
「救命ボートを下して女性と子供を先にのせる」と声がしたので、二人はきょうだいをボートに押しやる。
別れ際に女の子がお守りにもっていた父さんの時計だといって、銀の懐中時計をくれる。
やっと二人をボートにのせたら、近くにいたアニーも水夫につかまってボートに乗せられてしまう。
アニーは飛び降りようとするがボートはおろされてしまう。
その時甲板に豪華な毛皮のコートを着た女性が現れ、「おいていかないで」と騒いだので
乗組員が「ブラックウェル夫人を乗せる」とボートを引き返させる。
ボートが上がったところでアニーは素早く甲板にとびうつり、二人は人ごみに紛れてツリーハウスを目指す。
そのとき船が傾き、みな船尾へと逃げ出した。
船長も「任務は終わった」と乗組員に自由に行動するように指示する。さっきのが最後の救命ボートだったのだ。
二人は滑り落ちてくるベンチなどを避けて、手すりにつかまりながらツリーハウスを目指すが、
元のところになくて慌てていると、テディが少し移動したツリーハウスを見つけて教えてくれる。
ひっくりかえった本のなかからフロッグクリークの本を探しだし、いそいで「ここに帰りたい」と唱える。
無事に帰った二人は震えながら、「みなを助けたかった」と涙を流した。
女の子にもらった時計はタイタニック号の沈んだ午前2時20分でとまっていた。
二人は時計を書置きの上に置くと、テディを連れて帰ろうとするが、子犬が見つからない。
アニーはテディはふつうの子犬じゃないから大丈夫というので、二人は家に帰るが、
タイタニック号の悲劇は本物だったと思いお越し、涙を流すのだった。
最後の解説で、世界ではじめてSOSを使ったのはタイタニック号で、
その後すべての船に無線電話の設置が義務づけられ、長いあいだ使わることになった。
1週間後おばあちゃんが家にくる朝、二人は窓の外にやってきたテディとともにツリーハウスを目指す。
やはり今回もモーガンはおらず、テディの示した本「アメリカ大平原」へ「青い草原からの贈り物」を探しに旅立つ。
草原の中に生えた一本の木の上についた、二人は房飾りのついた服をきて、なめし革のブーツをはき、
頭にアライグマのしっぽのついた毛皮の帽子をかぶっている。
本で確認するとアメリカ合衆国の中央部に広がる広大な草原地帯=グレート・プレーンズ=大平原とよばれるところで
19世紀には国土の5分の一をしめていたことがわかった。草の海ともよばれていた。
二人は降りて歩いていくが、草の原っぱばかりである。ジャックは引き返そうとするが、アニーはいってしまう。
追いかけると丘の頂上にでて、下にはとんがり帽子のテント=ティピーが円になって並んでいる。
本で確認するとネイティブ・アメリカンのらラコタ族のキャンプらしい。
本によると19世紀中ごろには白人と戦闘状態になったということだった。
そのとき馬にのった戦士らしき人影が来たので、二人は隠れるがテディが鳴きだしてみつかってしまう。
相手は「ブラック・ホーク」というジャックと同じくらいの少年で、二人が自己紹介してついていきたいというと
承知してくれた。
ジャックは少し心配だったが、アニーが押し切ってついていくことにする。
本でラコタ族の習慣を調べてアニーにも教える、それによるとあまりおしゃべりせず、訪問にはプレゼントをもっていき、
こわがっていることを表面にださず、指を2本たてるしぐさは「友達」を意味するという。
二人はブラック・ホークに連れられてキャンプに入り、ホークのテントでおばあさんと会う。
ジャックがおばあさんに帽子をプレゼントして、おばあさんがラコタ族のことを案内しながら教えてくれた。
服にタカの羽根やオオジカの歯、ヤマアラシの針を縫いつけるのは、その動物の力をもらうため。
ブラック・ホークもバッファロー狩りをするときには、狼の力を借りるといって、毛皮を着てみせる。
バッファローは肉は食料に、皮はティピーや服やくつ、骨は道具に、角は食器に、毛はロープに、肋骨はそりにと
すべて使い切る。そして、生活に必要なだけしか狩りはしないという。二人は北極圏の人たちと同じであると気が付く。
二人にバッファローを見せたいというブラック・ホークについていくことになる。
鞍も手綱もないポニーに乗せられてジャックは四苦八苦するが、アニーはたてがみをつかんで楽々とのりこなし、
2頭に「サンライト」「ミッドナイト」と名前までつけてしまう。
小高い丘から見下ろすと何千頭、何十万頭もいるかというバッファーローの大群が大地をうめつくしている。
本でしらべると、19世紀には4000万頭いたが、白人のために20世紀には300頭足らずに減ったことがわかった。
ということは白人はまだ来ていないことがわかった。
おばあさんに禁じられていたのに、二人にいいところをみせたいブラック・ホークは狩りをすると言い出す。
本で読むとバッファローは体重800-900キログラムあり、高さは180センチ以上、獰猛で気があらく、
一頭が走り出すと、群れ全体が走り出す暴走がおこることがあるという。
ジャックは止めようとするが、そのときブラック・ホークがくしゃみをしてしまい、気が付かれて追いかけられる。
そしてバッファローの暴走が始まった。
ジャックはサンライトでブラック・ホークに駆け寄って丘の上に駆け上がる。
アニーは吠えだしたテディを追いかけて、群れの中にいたが、二人が見るとアニーの周りのバッファローはおとなしくしており、
やがて群れ全体がおとなしくなった。
アニーによると白い服を着た女の人があらわれてバッファローが静かになったという。
ブラック・ホークは驚いてそれは「白いバッファローの精」でアニーには魔力があるという。
キャンプに帰っておばあさんに報告すると、おばあさんはブラック・ホークのうぬぼれを叱り、
二人に部族で一番大切な勇気をみせてくれたからと「バッファロー・ガール」と「ライズ・ライク・ウィンド」という名前をくれた。
そして二人を孫で、家族だといってくれた。
たき火を囲んで太鼓をききながら、老人たちがパイプを吸うのを眺めながら、二人は世界のすべてをつくった
「偉大なる精霊」の藩士を聞く、「白いバッファローの精」はその使いだという。
そして「聖なるワシの羽根」だといって、二人に送ってくれた。これが青い草原からの贈り物だった。
その晩ティピーに止まった二人は、翌朝バッファローの群れを追って移動するというラコタ族と別れる。
二人はブラック・ホークに学校に行かないのかときくと、勉強はどこでもできると答えが返ってくる。
おばあさんは「あなたたちの思いや考えを、羽根のように高くはばたかせれば「よい魔力」が得られる」と
言って、去って行った。二人は一族を二本の指を立てて見送るのだった。
ツリーハウスで戻った二人は、テディを連れて帰ろうとするが再びいなくなってしまう。
アニーはテディが「白いバッファローの精」なんじゃないかと推理をするが、とりあえずは家に急ぎ、
遊びにきたおばあちゃんの腕のなかに飛び込むのだった。
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