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古代オリンピックの奇跡 (マジック・ツリーハウス (8)) [ファンタジー]

読み聞かせ時間 子どもは読みませんでした大人が読んで15分
ウケ度 いつもどおりな感じでした。
印象度 なかなかスリルな冒険しているなあ。

マジックツリーハウスシリーズの8冊目

今回は4世紀暗黒の時代のアイルランドと古代オリンピック。


アメリカペンシルバニアのフロッグクリークに住む、ジャックとアニーの兄妹。

兄のジャックは9歳本や自然観察が好き、アニーは7歳空想の世界で遊ぶのが好き。

ある日二人は、森の中にツリーハウスをみつける。登ってみると中には本がたくさん。

魔法を信じる人が、その中の本を開いて指さし、「行きたい」と願うと、絵の中の時代に行けるのだ。

帰りたいときはペンシルバニアのガイドブックを開いてフロッグクリークを指さし、「帰りたい」といえばいい。

戻るときはツリーハウスででかけた時間にもどるので、もどったとき冒険の時間はまったくたっていない。

ツリーの持ち主は、アーサー王の姉モーガン・ルー・フェイであるとわかり、

「魔法使いであり、図書館の司書としてすぐれた本をあつめ、読みたい人が読めるようにする仕事をしている」という。

二人はモーガンの仕事を手伝うため、マスターライブラリアン試験をうけて合格、

モーガンから木のカードに「M/L」と書かれた資格の証明書のカードをもらった。

これからは、モーガンの依頼で頼まれた時代に頼まれた本を探しにいくことになった。


前回の古代中国から戻った時、次はバイキングの時代にいってほしいといわれた二人。

ジャックはバイキングがちょっと心配だった。

前回から2週間後の約束の日、二人は森のツリーハウスに向かう。

ツリーハウスではモーガンが待っていて、ローマ時代と同じくラテン語の本を探してきてほしいと頼む

「erpens Magna」というタイトルだった。ローマ帝国の時代広まったラテン語はその後ヨーロッパで使われていたのだという。

ローマ帝国の勢力が弱まると、西ヨーロッパは多くの国に分かれて争う時代が何百年も続き、

芸術や文化が衰退した。それでその時代を暗黒の時代というのだそうだ。

アイルランドの修道院では戦火をさけて集められた書物が修道士の写本によって伝えられていたのだという。

二人が到着すると服装は、アニーがロングドレス、ジャックは毛織の厚い生地の上着に同じ生地のズボン、皮の靴に皮のバッグになっていた。モーガンの計らいなのだ。

外をみるとツリーハウスは崖の途中の岩棚に到着していた。ふたりがどうしようかと思っていると、上からロープが降りてきた。

ロープを上ると修道士ブラザー・パトリックがいて、下に降りようとロープを投げたら、二人が昇ってきてビックリしたという。

二人は彼が信用できそうだからとにマスター・ライブラリアンのカードを見せて、本を探していると告げる。

するとブラザー・パトリックは二人を修道院に案内してくれた。

修道院は石の塀にかこまれ、食料は自給しているという、糸をつむぎ、機をおり、くつやかばんを修理したり、

木を彫って道具をつくるところもあるという。

図書館では本を読んだり、棚に並べたり、本を作ったりしていた。

本は古い神話や伝説を詩や歌にして語り伝えているおばあさんから聞いて、本にしているのだという。

二人は、本を作っているブラザー・マイケルのところに案内される。羊皮紙に羽ペンで絵や文字をかきこむ精巧な仕事だった。

そしてブラザー・マイケルが作っている本が目的の本であった。しかし、まだ完成していないという。

二人が諦めてツリーハウスに戻ろうとすると、バイキングが襲撃してくるのが見える。

二人は大急ぎで戻るとバイキングが来ると知らせた、修道士たちは本をもって洞窟にかくれるという。

二人はブラザー・パトリックから崖に戻る裏道をおしえてもらい、ツリーハウスで家に帰ろうとする。

そこにブラザー・マイケルがやってきて、書きかけの本を渡し、あなた方に持ってもらったほうが安全だという。

崖をおりている途中、バイキングに会いそうになった二人はとっさにバイキングの船に隠れるが、

ロープがはずれて沖にながされてしまう。

二人は本を読んで船を漕いで岸に戻ろうとするがうまくいかず、オールが流されて、海水が船に流れこんでしまう。

やむおえず、二人が書物に助けを求めると、波間から大蛇が現れて船を岸に押してくれた、

岸についた二人が見上げると崖の上からバイキングが見ている。

二人は大急ぎでツリーハウスに戻り、上からきたバイキングが窓に到達する寸前に呪文を唱えて家に戻ることができた。

戻るとモーガンが待っていて、二人が持ち帰ったのは古くからアイルランドに伝わる大蛇サーフの伝説であると教えてくれる。

そしてモンスターでも伝説の主人公になれるし、バイキングも乱暴なだけでなく、勇敢な船乗りで商人でもあったこと、

やがてイギリスやフランスに住むようになったことを教えてくれた。

そして平和な時代でないと学問や芸術にうちこむことは難しいのだとも。

アイルランドの修道士の仕事は暗黒時代の一筋の光だったのだ。

そして2週間後には古代ギリシャにいってもらうと伝えるのだった。



2週間後、ジャックは古代ギリシャにいけるのでうれしくてたまらない、

アニーが起こしにくるとなんと普通の服で寝ていた。リュックの用意もバッチリだ。

ジャックには気になることがあった、モーガンが「あと1冊お願いします」といっていたことだ。

二人は冒険に出かける前にモーガンに「これが最後の冒険じゃないよね?」と確認する。

モーガンは危険な仕事を頼むことを心配していたらいいのだが、二人が危険を冒しても仕事をしたいと決意をみせると

だまって、今回の書物の名前を書いた紙を差し出した。

古代ギリシャ文字だった。そして古代ギリシャの本を手渡すと、

いつもの注意「すべての道が閉ざされたときには、古い書物が行くべき道を教えてくれる」を与えて二人を送り出す。

ついてみると、二人の服装は古代ローマのポンペイにいったときと同じだった。

ツリーハウスはオリーブの木の上についており、風景はポンペイに似ていた。

本で調べると、古代オリンピックが開かれていたオリンピアであるとわかった。

さっそく町にいってみるとアニーが女の人が一人もいないことに気が付いた。

舞台に一人いるようにみえたのも、少年がかつらをかぶっていたのだとわかった。

二人が話していると一人の男の人が近づいてきて「哲学者のプラトンだ」と名乗る。

ジャックはどこかで聞いたとおもうが思い出せない。しかし悪い人ではなさそうなので、マスターライブラリアンのカードを見せると

「こんな若いマスター・ライブラリアンに会ったのは初めてだ」といって協力してくれることになった。

そして目的の本を書いたのは友人の詩人だといって、二人をつれていってくれる。

その本を書いた人は女の人だったのだが、古代ギリシャでは女性は学校にもいかず、男性と住む場所も別れていたこと

その女の人も家でこっそり勉強したのだという。女性が物語を書いたとわかると彼女も処罰されるので秘密なのだという。

アニーは憤慨して、ひどい時代だから早く帰ろうというが、オリンピックを見ないのかとジャックにいわれる。

しかし、プラトンによれば女はオリンピックを見ることもできないという。

古代ギリシャには王も皇帝もいない、自由で平等な市民が政治に参加する権利をもっているが、それは男性だけだったのだ。

ジャックはアニーがいかれないならあきらめるというが、アニーは「お兄ちゃんだけでもいってきて」という。

アニーを一人にするのは心配だったが、どうしてもオリンピックをみたいジャックはプラトンと競技場にいくことにする。

プラトンによると今日は4頭立ての戦車の競争する日だという。

プラトンの案内で、選手が練習するギムナシオンや、オリーブの冠の話、勝利の女神ニケの像、ゼウス神殿などをみてから

競技場に向かった。席はとてもいい場所にあって、入場する選手たちがよくみえる。

短距離走、ボクシング、レスリング次々と選手が入ってくる、ふとジャックは一人のヘルメットをかぶった兵士の視線を感じる。

なんとそれはさっきの舞台の衣装を着こんだアニーの変装であった。

戦車競走が始まるとアニーは興奮して甲高い声をあげて飛び上がった、変装がとれてしまう。

女だとばれると大変だとジャックは急いでプラトンに別れを告げるとアニーにもとに急ぐが、アニーは兵士につかまってしまう。

ジャックは書物に助けをもとめると白馬にひかれた戦車があらわれて空をかけて二人をツリーハウスにつれていってくれた。

アニーは白馬と別れるのがいやだといったが、ようやく任務を思い出し手を放した。

そしてフロッグクリークに戻ると、モーガンが待っていて、今回二人が持ち帰ったのはペガサスの話であると教えてくれた。

アニーが白馬と別れたのが残念だったというと、モーガンは今回の4回の冒険で救った話はすべて星座と関係しているので

空をみれば、彼らに会えると教えてくれた。

ヘラクレス、牽牛と織姫、大蛇サーフ、ペガサスはすべて星座なのだった。

そして、これからもいろいろな場所いろいろな時代にいってもらうというのだった。

二人は最後でないとわかってホッとするのだった。

そして、必要なときにはメッセージを送ると告げるとモーガンはツリーハウスで帰っていくのだった。



古代オリンピックの奇跡 (マジック・ツリーハウス (8))

古代オリンピックの奇跡 (マジック・ツリーハウス (8))

  • 作者: メアリー・ポープ オズボーン
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/メディアファクトリー
  • 発売日: 2003/07/01
  • メディア: 単行本


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