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恐怖のミイラ (ラッセとマヤのたんていじむしょ) [探偵]

読み聞かせ時間 子どもは読みませんでした。親が読んで20分
ウケ度 それなりにおもしろかった。挿絵があっていると思う。
印象度 子ども向けなのに推理がしっかりしている気がした、おもしろかった。


スウェーデンの児童文学

バッレビという小さな港町で、探偵事務所(マヤの家の地下)をしているラッセとマヤは学校のクラスメイト。

最初にバッレビの町の地図があり、登場人物が絵付きで紹介されている。


夏休み前、ラッセとマヤがオープンカフェでジェラードを食べながら話している。

ラッセはのんきに夏休みを楽しもうとしているが、マヤは強盗や詐欺師に夏休みはないのに、

何か月も依頼がないと不満顔。

売店で買った新聞で、博物館ら絵が盗まれたと知ったマヤはおおはしゃぎでさっそく読み始める。

新聞によると、夜間警備員のクリステル・ロンが朝、歩き回るミイラを発見し、電話しようと部屋を出て戻ると

高価な絵がなくなっていたという。ミイラは棺にもどっていた。絵の情報に博物館は1万クローネ出すといっている。

現場からはミイラの手紙が発見されたと書いてあるが内容は秘密だそうだ。

さいきん入ったミイラはエジプトから送られたラムセス王のいとこで、前にクラスで見学にいったとき見たものだった。

二人は博物館にいってみることにする。


二人がついたときは博物館の館長バルブロ・パルムが新聞やテレビの記者と野次馬にかこまれていた。

館長がインタビューに答えて館内にもどるときに、二人は入り込み、

パルムに警察に頼れないから報奨金をだしているんでしょう?ともちかける。

また、推理から警備員が携帯電話を無くしていたのだろうといいあてると、パルムは二人を試してみることにして

モダン・アートで飾った館長室に連れて行く。館長はどうやら博物館をモダン・アートの展示にしたいらしかった。

館長によると「古臭い絵を売り払ってモダンアートを仕入れようとしていたら、一番高い絵が盗まれてしまった」

ミイラの手紙には「5百万クローネ払わないと、また絵がなくなる。ミイラの復讐なので当然の報い」と書いてあったという。

そして二人の推理通り、警備員は、博物館の携帯電話をなくしていた。

警備員は夜の8時にきて防犯システムをいれて、特に貴重な部屋は警備員が中から鍵をかけて見張るのだという。

防犯システムは朝9時に館長が解除する。

部屋にはトイレやテレビもあり、動くものがあれば自動的に防犯カメラが記録するようになっていたという。

二人がその部屋に案内されると、壁には絵の無い額縁だけが残っていた。

ラッセはミイラをじっくり観察して、ちょっとおかしいところに気が付いた。

マヤが「どうしてミイラがバッレビに送られたのか?」と聞くと、

館長は「会議でエジプトにいったとき、カイロの歴史博物館館長から送られた」と話してくれた。

マヤは3千年前の死体をプレゼントするなんて変わっていると思ったが、館長はどうやらその人が好きらしい。

そして「ミイラはマイヘルパリとよばれたラムセス王の財宝監督官で、お金持ちで家来もたくさんいる権力者だった」と教えてくれた。

二人はミイラについて学校の先生が話していたことを思い出して(生き返る準備のこと)ちょっとぞっとした。


ラッセが「博物館で働いている人」を尋ねると、

チケットを売っているパニッラ・グレーン
4年前から働いている。最初は学生だったがが、お金遣いが荒くて、フルタイムで働きだした。
9時半から5時まで働いて帰る。町のど真ん中の高級マンションから歩いてかよっている。

掃除係のコネーリャ・ハマルバリ
閉館時間の5時から3時間掃除をして警備員のクリステルといれかわりで帰る。
掃除が雑で、館長におこられて、自分は「博物館の友」にはいっているから、逆に館長をやめさせてやるといった。
バスでバッレビの端のいなかの家から通っている。

ここで、警察長(マヤとラッセとは知り合い)が、防犯カメラの写真を届けるが、

そこにはミイラがナイフをもって絵をとりだそうとしている写真が写っていた。

館長は悲鳴をあげる。

あとは、館長と警備員のクリステル・ロンである。

警備員のクリステル・ロンは二か月前雇われたばかりで、昔は旅行ガイドをしていてエジプトを案内したこともある。
7人のこどもがいて、生活費のために昼は工場でフォークリフトを運転し、夜は警備員をしている。
テレビのスポーツ観戦が大好きで、家は博物館と同じ地区にある。

館長は事件の日は、病院に年老いた母親をみまって、医者と話し込んでいたという。

二人は一度帰って、推理を練ってから、夜に展示室の張り込みをさせてほしいと頼み、OKをもらう。

帰りに二人はチケット係のパニッラ・グレーンがかっこいい若い男の運転するスポーツカーに乗っているを見る。


8時前に博物館に引き返すと、雨がふりだした。

館長が二人を中に入れてくれた。掃除係は帰ってしまったのかみあたらず、8時にクリステルが出勤してきた。

二人は展示室の外の椅子で張り込みをする。

朝、9時5分前(前と同じ時間)にクリステルが「ミイラがまた目をさました」と駆け出してくる。

階段をあがり、館長の部屋から電話をかけ館長と話をしているそして、

「あんな恐ろしいところに一晩中いるのはもうこりごりだ!」といった。

博物館長と警察長がやってきて展示室に入ると、また絵が一枚なくなっている。

チケット係のパニッラはあんぐり口をあけ、

掃除係のコネーリャはみんなをにらみつけている(ほこりをたてられるのが気に入らないあらしい)、

ミイラが元の場所に戻っていることを見た二人は犯人がわかった。


二人は全員を館長の部屋へ集めると謎解きを始める。

写真のミイラはナイフを握っていたが、展示室のミイラは腕を体にぐるぐるまきにされている。

また、ミイラがお金を欲しがるはずはないので、職員をうたがった。

最初はお金に困ったパニッラかと思ったが、お金持ちの婚約者がいることがわかって(スポーツカーの男)疑いを解いた。

7人も子供がいるクリステルを疑ったが、ミイラに本気で怯えている様子から疑いを解いた。

そこで、手紙に注目すると、「恐ろしいミイラの復讐は、当然の報いだ」と書いてある。

お金ではなく復讐ではないかと思い当った。

そして、いるはずのない時間にいるコネーリャを問い詰めると、絵を盗んだのは自分だといいだした。

目的は館長を困らせること。モダンアートを導入しようとする館長は、由緒ある博物館の絵を売ろうとしていて、

館長にふさわしくないという。

夫と同じ工場で働いているクリステルが展示室で寝ていると予測。

また窓際においてあった携帯電話を発見してかくしておいた。

ある日トイレに隠れていると、クリステルは8時にテレビでスポーツ観戦をして(本当は見回りしないといけないのに!)

弁当を食べて寝てしまった。

コネーリャは朝方自分に包帯を巻くと絵を額縁からはずして、まるめて掃除用のワゴンのゴミいれ、

ミイラをトイレに隠すと、ナイフを握ってクリステルを脅かしたのだ。

そのあと包帯をはずして絵といっしょにゴミ入れにつっこんだあと、ミイラを棺にもどして、

ワゴンを押してそうじ置き場に隠れた。

その後館長が防犯システムをきったあと博物館を出たのだ。

そして、二人の子ども探偵がこなければ、発覚しなかったのにといった。


コネーリャはつかまり、二人は館長から報奨金をもらって、博物館にいつでも入っていいといわれた。

しかし、絵を売ろうとしたり、職員に辛くあたっていた館長になんの罰もないのに釈然としなかった。

後日の新聞で、二人の活躍と、絵を売ろうとしたり職員につらくあたった館長が文化大臣から解任されるだろうと報道された。



恐怖のミイラ (ラッセとマヤのたんていじむしょ)

恐怖のミイラ (ラッセとマヤのたんていじむしょ)

  • 作者: マッティン・ビードマルク
  • 出版社/メーカー: 主婦の友社
  • 発売日: 2009/06/25
  • メディア: ハードカバー



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